いか類の2022年水揚量日本一は、青森県の八戸漁港でした。八戸漁港が他の漁港を大きく引き離して、総水揚量で1位を獲得しています。八戸漁港の水揚量は6616トンで、2位の石巻漁港(2399トン)と比較して約2.8倍の差があります。青森県がいか類の主要な生産地であることを示しています。
青森県や石川県、兵庫県などの漁港が日本のいか類生産の中心地となっています。
農林水産省調査、産地水産物流通調査(2022年) の産地上場水揚量・卸売価格(147漁港)漁港別品目別上場水揚量・卸売価格による調査結果となります
※いか類の漁獲量は、するめいか・あかいか・こういか・その他のいか類と、それらの「合計漁獲量」の区分で集計されています。
単位(上場水揚量:t)
順位 | 漁港名 | 都道府県 | 上場水揚量 |
1位 | 八戸漁港 | 青森県 | 6616 |
2位 | 石巻漁港 | 宮城県 | 2399 |
3位 | 浜坂漁港 | 兵庫県 | 2290 |
4位 | 金沢漁港 | 石川県 | 1295 |
5位 | 小木漁港 | 石川県 | 2138 |
6位 | 宮古漁港 | 岩手県 | 203 |
7位 | 氷見漁港 | 富山県 | 1188 |
8位 | 新湊漁港 | 富山県 | 1046 |
9位 | 函館漁港 | 北海道 | 1036 |
10位 | 松浦漁港 | 長崎県 | 892 |
11位 | 東通漁港 | 青森県 | 822 |
12位 | 輪島漁港 | 石川県 | 780 |
13位 | 酒田漁港 | 山形県 | 775 |
14位 | 勝本漁港 | 長崎県 | 725 |
15位 | 香住漁港 | 兵庫県 | 689 |
16位 | 越前漁港 | 福井県 | 688 |
17位 | 三沢漁港 | 青森県 | 576 |
18位 | 柴山漁港 | 兵庫県 | 571 |
19位 | 銚子漁港 | 千葉県 | 561 |
20位 | 八幡浜漁港 | 愛媛県 | 554 |
21位 | 平潟漁港 | 茨城県 | 553 |
22位 | 中泊漁港 | 青森県 | 547 |
23位 | 深浦漁港 | 青森県 | 544 |
24位 | 魚津漁港 | 富山県 | 482 |
25位 | 釧路漁港 | 北海道 | 473 |
26位 | 境漁港 | 鳥取県 | 463 |
27位 | 新潟漁港 | 新潟県 | 450 |
28位 | 浜田漁港 | 島根県 | 426 |
29位 | 糸満漁港 | 沖縄県 | 420 |
30位 | 仙崎漁港 | 山口県 | 397 |
31位 | 広尾漁港 | 北海道 | 389 |
32位 | 長崎漁港 | 長崎県 | 371 |
33位 | 六ヶ所漁港 | 青森県 | 320 |
34位 | 小樽漁港 | 北海道 | 320 |
35位 | 羅臼漁港 | 北海道 | 309 |
36位 | 下関漁港 | 山口県 | 297 |
37位 | 佐世保漁港 | 長崎県 | 271 |
38位 | 室蘭漁港 | 北海道 | 268 |
39位 | 大船渡漁港 | 岩手県 | 263 |
40位 | 七尾漁港 | 石川県 | 258 |
41位 | 網代漁港 | 鳥取県 | 238 |
42位 | 萩漁港 | 山口県 | 230 |
43位 | 福岡漁港 | 福岡県 | 216 |
44位 | 松前漁港 | 北海道 | 205 |
45位 | 浦河漁港 | 北海道 | 197 |
46位 | 鹿児島漁港 | 鹿児島県 | 185 |
47位 | 舞鶴漁港 | 京都府 | 182 |
48位 | 宇出津漁港 | 石川県 | 176 |
49位 | 唐津漁港 | 佐賀県 | 175 |
50位 | 森漁港 | 北海道 | 166 |
※「水産物流通調査(2022年)漁港別品目別上場水揚量・卸売価格」(水産庁) (https://www.market.jafic.or.jp/)を加工して作成
地域別の特徴
- 青森県:八戸漁港以外にも東通漁港(822トン)、三沢漁港(576トン)、中泊漁港(547トン)、深浦漁港(544トン)といった上位にランクインしている漁港が多く、青森県が全国でもいか類の主要な生産地であることが確認できます。
- 石川県: 小木漁港(2138トン)、金沢漁港(1295トン)、輪島漁港(780トン)、七尾漁港(258トン)、宇出津漁港(176トン)と多くの漁港がランクインしており、地域的にいか類の漁獲が盛んであることがわかります。
- 兵庫県: 浜坂漁港(2290トン)、香住漁港(689トン)、柴山漁港(571トン)と複数の漁港が上位にランクインしており、日本海側での漁獲が重要であることが見て取れます。
- 長崎県: 松浦漁港(892トン)、勝本漁港(725トン)、長崎漁港(371トン)、佐世保漁港(271トン)といった漁港がランクインしており、九州地方でもいか類の漁獲が重要であることが確認できます。
- 富山県: 氷見漁港(1188トン)、新湊漁港(1046トン)、魚津漁港(482トン)と3つの漁港がランクインしており、富山湾がいか類の漁場として重要であることが示されています。
地域別の特徴
ランキング上位50位までの水揚量を見ると、1位の八戸漁港以外の漁港の水揚量は比較的分散しています。特に、上位10位までの漁港の水揚量はおおむね500トン以上であり、これらの漁港が日本のいか類生産において重要な役割を果たしていることがわかります。