小石浜漁港

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岩手県大船渡市三陸町綾里。かつて「小石浜」と呼ばれた静かな漁村は、いまや「恋し浜(こいしはま)」というロマンチックな名で、日本中のカップルと食通を惹きつける聖地へと変貌を遂げました。ここは、1985年に築地市場で最高値を叩き出した「恋し浜ホタテ」の故郷であり、駅舎にホタテ貝の絵馬が舞う「愛の磯辺」。釣り人にとっては、波静かな越喜来(おきらい)湾の最奥に位置し、冬の「船ヒガレイ釣り」の拠点として、また夜間のライトゲームでメバルやクロソイが遊んでくれる癒やしのフィールドです。2025年最新の「船カレイ36cmオーバー」の速報から、最新の「コブダイ」接岸ニュースまで。圧倒的ボリュームで、恋する漁港のすべてを紐解きます。

小石浜漁港の基本スペック・施設情報

小石浜漁港は、大船渡市が管理する第1種漁港です [2, 10]。全国的な知名度を誇るブランドホタテ「恋し浜ホタテ」の養殖が非常に盛んで、港内には最新の加工・出荷設備が整っています。三陸鉄道の「恋し浜駅」から目と鼻の先にあり、鉄道を利用した釣行も可能な全国でも珍しい漁港です。

漁港名 小石浜漁港(こいしはまぎょこう)
漁港種類 第1種漁港(管理者:大船渡市) [2]
所在地 岩手県大船渡市三陸町綾里字小石浜
主なターゲット ヒガレイ(ムシガレイ)、マコガレイ、メバル、クロソイ、コブダイ、アナゴ、アジ
駐車場 あり(恋し浜駅前や漁港周辺にスペースあり)
トイレ あり(恋し浜駅内およびホタテデッキ等に完備)
アクセス 三陸自動車道「三陸IC」より車で約15分。三陸鉄道「恋し浜駅」下車すぐ

地形と潮回り:波穏やかな「恋のワンド」と白い花崗岩の海底

小石浜漁港が位置する越喜来湾は、リアス式海岸の中でも特に奥行きがあり、外洋が荒れていても港内は非常に穏やかです 。この「凪」の条件が、繊細なホタテ養殖を可能にし、同時にカレイ類の好漁場を作り出しています。地質学的には、周辺の山々から運ばれた花崗岩が浸食されて堆積した「白い砂地」が広がっており、カレイが身を隠すのに最適な環境を提供しています [11]。

潮回りは緩やかですが、港内の常夜灯周辺にはプランクトンが溜まりやすく、夜間はメバルやクロソイの活性が非常に高まります 。2025年の最新状況では、冬の訪れとともに良型のカレイが水深80〜110mの深場に固まっており、船釣りでの好釣果が続いています 。

小石浜漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025年最新版

① 恋し浜・遊漁船拠点(船カレイ釣り)

小石浜を語る上で「龍神丸」などの遊漁船による船カレイ釣りは外せません。2025年11月9日の釣行記録では、100m前後の深場でヒガレイ(ムシガレイ)12枚に加え、36cmの見事なマコガレイがキャッチされています 。青イソメをたっぷり房掛けにし、丁寧に小突くのが2025年の必勝スタイルです 。

② 港内スロープ&常夜灯周辺(ライトゲーム)

手軽に楽しむなら港内のライトゲーム。2025年10月24日には、チビメバルやクロソイの数釣りが報告されています 。ヒットルアーは「バークレイ アジャストハント」などのグロー系ワーム 。また、2025年11月22日には、このエリアでは珍しい20cmのコブダイの幼魚がキャッチされ、話題となりました 。

③ 岸壁エリア(夜釣り・アナゴ&ハゼ)

足場の良い岸壁からの投げ釣りでは、夜間にアナゴの活性が上がります。2025年9月のレポートでは、イソメやイカの切り身で「アナゴ祭り」状態になるほどの大漁実績が報告されています 。ただし、近年ウミケムシの発生も確認されているため、仕掛けを回収する際は素手で触らないよう注意が必要です 。

愛の力で地名を変えた|「恋し浜」ブランディングの奇跡

かつて「小石浜」という平凡な漢字表記だったこの地が「恋し浜」へと生まれ変わった背景には、地元漁師たちの熱い情熱がありました。

1985年の衝撃と「恋し浜」の誕生

1985年、小石浜のホタテが築地市場で当時の最高値を記録しました 。この品質に自信を持った地元青年部が、2003年に地名の「小石」を「恋し」ともじり、「恋し浜ホタテ」としてブランディングを開始しました 。この成功が地域の自信となり、2009年には駅名までもが「恋し浜」へと改称されました 。

「愛の磯辺」恋し浜駅のシンボル

駅名改称とともに、キャッチフレーズも「藍の磯辺」から「愛の磯辺」へと変更されました 。現在では駅舎内にホタテの貝殻に願いを書いた絵馬が所狭しと吊るされ、2010年(平成22年)には「しあわせの鐘」が設置されるなど、日本屈指のパワースポットとして愛されています 。

2025年 小石浜漁港の最新ニュースとトピックス

2025年、小石浜周辺では観光と漁業を融合させた新しい取り組みが活発です。

  • 【最新】2025年11月「大船渡の魅力再発見ツアー」開催: 碁石埼灯台と地元の漁業を学ぶ親子ツアーが開催され、小石浜のホタテ養殖の重要性が再認識されました 。
  • 【2025年10月】三陸鉄道・秋味めぐり放送: 2025年10月29日、三陸鉄道で行く「恋するホタテ」をテーマにしたテレビ番組が放送され、全国的な注目を集めました 。
  • 【イベント】2025年5月 碁石海岸観光まつり: 5月3日・4日に開催。小石浜を含む大船渡の特産品が勢揃いし、多くの観光客で賑わいました 。

施設情報と「恋し浜ホタテ」の絶品グルメ

小石浜での釣行の合間に、ぜひ立ち寄りたいスポットをご紹介します。

  • 恋し浜ホタテデッキ: 漁港のすぐそばに2015年オープン。2025年も土日祝日を中心に営業しており、予約制でホタテのバーベキューを楽しめる絶景スポットです 。
  • 海の幸ふるまいセンター: 大船渡町にある人気食堂。母体が水産加工会社のため、新鮮なホタテやカキが安価で提供されています。特に「ホタテ・かき定食」は絶品です [12]。
  • ホタテ絵馬(恋し浜駅): 釣りの合間に駅へ立ち寄り、ホタテの貝殻に大漁祈願を書いて奉納するのが「恋し浜」流の必勝ルーティンです 。

安全設備と駐車場:養殖いかだへの配慮

小石浜漁港は日本一のホタテを守る場です。以下のルールを厳守しましょう。

  • 防波堤の立ち入り制限: 岩手県庁の案内により、防波堤の一部で釣りが制限されている区域があります 。現地の看板を必ず確認し、安全なエリアで楽しみましょう。
  • 養殖いかだへの接近禁止: 湾内には多数のホタテ養殖いかだがあります。ボート釣りの際、いかだに船を繋ぐ行為は漁具の破損に繋がるため厳禁です [9]。
  • 駐車場利用: 恋し浜駅の駐車場が利用可能ですが、深夜・早朝の騒音は周辺住民の方への配慮として控えましょう [9]。

小石浜漁港を愛するアングラーの心得

「恋し浜」という美しい名前を守り、永く釣りを楽しむために、以下のマナーを遵守してください。

  • 漁業作業の優先: ホタテの出荷作業中は、フォークリフトやトラックが頻繁に行き交います。作業の邪魔にならないよう、十分な距離を保ち、笑顔で挨拶を交わしましょう [7]。
  • ゴミの持ち帰り: 三陸の宝石・ホタテを育む海を汚さないよう、自分のゴミは必ずすべて持ち帰りましょう [9, 7]。
  • リリースの励行: 小さなメバルやアイナメなどは、資源保護のためにリリースを心がけましょう [9]。
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