音海漁港

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福井県大飯郡高浜町、若狭湾の西端に突き出した内浦半島の懐に抱かれた「音海(おとみ)漁港」。ここは背後に高さ260mを誇る国内最大級の海食崖「音海大断崖」を背負い、足元から一気に深海へと落ち込む驚異の地形を持つテクニカル・フィールドです。かつて北陸の学び舎があった「学校裏」の情緒と、日本海の荒波が削り出したダイナミックな景観が共存するこの港は、2025年現在、ショアから20m超の深場を狙える希少なポイントとして、多くのアングラーを魅了し続けています。巨大アオリイカの聖地から、最新の「UMIKARA」グルメ、そして1983年の教訓を刻む防災意識まで、音海の全てを解き明かします。

音海漁港の基本スペック・施設情報

音海漁港は、高浜町が管理する第1種漁港です。若狭湾の奥深くに位置するため、北西の季節風に強く、冬季でも比較的安定して竿を出せるのが最大の特徴です。周辺は若狭湾国定公園に指定されており、透明度の高い海と複雑な入り江が豊かな生態系を育んでいます。

漁港名 音海漁港(おとみぎょこう)
漁港種類 第1種漁港(管理者:高浜町)
所在地 福井県大飯郡高浜町音海
主なターゲット アオリイカ、アジ、メジロ、カンパチ、サゴシ、アコウ、グレ、チヌ
駐車場 あり(音海大波止周辺に有料駐車場完備)
トイレ あり(駐車場付近に設置されています)
アクセス 舞鶴若狭自動車道「大飯高浜IC」より車で約20分。JR五能線「若狭高浜駅」よりタクシー利用。

地形と潮回り:水深20mを射程に収める「若狭のドロップオフ」

音海漁港の最大の特徴は、その圧倒的な「水深」にあります。特に「音海大波止」と呼ばれるメインの堤防周辺では、足元付近ですら約13m、30mほどキャストすれば水深20mを超える深場に到達します。この急深な地形が、通常はオフショアでしか狙えないような良型の青物や、深場へ落ちる大型のアオリイカをショアまで呼び寄せます。

2025年最新の海洋調査によれば、内浦湾は潮の入れ替わりが非常に激しく、対馬暖流の分流が直接流れ込むタイミングでは、プランクトンの密度が急上昇します。2026年に向けては、海水温の上昇に伴い、南方系の魚種(カンパチの幼魚など)の回遊がさらに早まると予測されており、レンジ(棚)を意識した戦略が釣果を分ける鍵となります。

音海漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025年最新版

① 音海学校裏(アジング&エギングの聖地)

かつて音海小中学校があった場所の裏手に位置する、足場の良い護岸エリアです。2025年現在、ここはファミリーからベテランまでが楽しめるメインポイントとなっています。特に秋口には「エギ王K 3.0号」を用いたサイトフィッシングでのアオリイカ実績が非常に高く、夜間には「アジスタ!」Sサイズを用いたジグ単での尺アジ狙いも盛んです。北西風に強いため、冬場のヤリイカ狙いでも「最後の砦」として重宝されます。

② 音海大波止・付け根付近(根魚&ショアジギング)

※現在、音海大波止の先端部は立ち入り制限が厳格化されていますが、開放されている付け根付近や周辺のふ頭でも十分に釣果が期待できます。2025年の最新レポートでは、40g前後の「ビッグバッカー」や「メタルマル19」を用いたショアジギングで、40cmオーバーのサゴシやシオ(カンパチの幼魚)の数釣りが報告されています。

③ テトラ帯周辺(ロックフィッシュ)

港の各所に点在する消波ブロック帯は、アコウ(キジハタ)の絶好の住処です。2025年のトレンドは「バグアンツ 3インチ」を用いたフリーリグ。底を丁寧に叩くことで、30cm級の良型ロックフィッシュが飛び出します。

音海大断崖の記憶|高さ260mの絶壁が語る地球の鼓動

音海の風景を決定づけているのは、県の名勝にも指定されている「音海大断崖」です。

「日本一の海蝕崖」と遊歩道

音海集落から約2kmにわたって続くこの断崖は、最高地点で260mに達し、海食崖としては日本最大級の規模を誇ります。これは、日本海の荒波が数万年をかけて火成岩を削り出した結晶であり、地質学的にも「若狭湾の隆起海岸」の象徴として知られています。1961年(昭和36年)に初点灯した「押廻埼灯台(おしまわさきとうだい)」へと続く遊歩道からは、このダイナミックな景観を間近に拝むことができます。

学校跡に刻まれた地域の絆

現在の「学校裏」という通称は、20世紀後半までこの地で子供たちの声が響いていた音海小中学校の記憶を留めるものです。厳しい自然環境の中で、地域コミュニティの核となっていた学び舎の跡は、現在は釣り人を受け入れる静かな護岸へと姿を変え、音海の新しい歴史を刻んでいます。

2025年 音海・高浜エリアの最新ニュースとトピックス

2025年、高浜町では漁港と観光を繋ぐ新しい動きが加速しています。

  • 【2025年11月】若狭ふぐお食事割引キャンペーン: 11月1日より開始。音海周辺を含む町内17店舗で、高級食材「若狭ふぐ」をお得に楽しめるキャンペーンが展開され、冬の味覚を求める観光客で賑わっています。
  • 【2025年10月】高浜漁港でのイベント開催: 10月4日には隣接する高浜漁港で「にほん海シアター」が開催。映画上映やアーティストによるライブが行われ、漁港の新しい活用法として注目を集めました。
  • 【最新】ショアジギングでの青物爆釣: 2025年末、ベイトの接岸に伴い、音海周辺のショアからでもメジロ級の青物がヒット。SNSを中心に、かつての「大波止」級の釣況がふ頭エリアでも再現されていると話題です。

施設情報と「UMIKARA」の絶品マーケットグルメ

釣行の合間に立ち寄りたい、2025年最新のグルメスポットをご紹介します。

  • UMIKARA(うみから): 2025年4月にリニューアルオープンした魚の6次化複合施設。ここの「うみから食堂」で味わえる「若狭マハタの漬け丼」や「若狭真鯛の漬け丼」は、鮮度抜群の地魚を贅沢に使った逸品です。
  • イタリアンレストラン イルマーレ: オーシャンビューの絶景を楽しみながら、地元の海産物を使ったパスタやピザを堪能できます。2025年も、釣りの後のランチスポットとして不動の人気を誇ります。
  • レストラン源治: 地元の鮮魚を贅沢に使った「だんなし御膳」が評判の名店。浜焼きサバなどの郷土料理も楽しめます。

安全設備と防災:1983年日本海中部地震を忘れない

音海漁港は周囲を絶壁に囲まれた逃げ場の少ない地形です。以下の防災ルールを必ず確認してください。

  • 津波発生時の迅速な避難: 1983年の日本海中部地震では、日本海側各地に大きな津波被害をもたらしました。強い揺れを感じたら、即座に堤防を離れ、遊歩道経由で高台へ避難してください。
  • 立ち入り禁止区域の遵守: 現在、大波止の先端付近は安全上の理由から立ち入り禁止となっています。現地の看板や「小浜土木事務所」の指示に従い、ルールを守った釣行を心がけましょう。
  • ライフジャケットの着用: 水深が非常に深いため、万が一の落水は生命に関わります。フローティングベストの着用はアングラーとしての最低限のマナーです。

音海の豊かな海を守るアングラーの心得

260mの断崖が守ってきたこの海を次世代に繋ぐため、以下のマナーを守りましょう。

  • ゴミの完全持ち帰り: 釣り場の閉鎖が相次ぐ中、ゴミの放置は致命的な問題です。使用済みのラインやパッケージ、餌の空袋は必ず持ち帰りましょう。
  • 地元漁業者への敬意: 漁港は本来、漁師さんの仕事場です。網の周りでの釣りや、作業の妨げになる行為は厳禁です。
  • 資源保護: 根魚(アコウ、カサゴ)などは成長が非常に遅い魚です。20cm以下の小型個体や、必要以上の釣果はリリースする心の余裕を持ちましょう。
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