佐賀県唐津市呼子町、日本三代朝市で知られる呼子中心部から東へ車で数分。波静かな入り江に佇む「小友(こども)漁港」は、一見すると穏やかな小規模港ですが、一歩足を踏み入れれば玄界灘の豊かな潮流が流れ込む超A級のテクニカルフィールドです。20メートル沖で一気に落ち込む急深な海底地形、そして夏には「海を渡る山笠」として知られる「小友祇園祭」が開催される歴史と情熱の地。2026年1月現在もアジングでの尺超え実績や、冬の荒食いを見せる根魚たちがアングラーを沸かせています。砂浜と磯、そして機能的な防波堤が隣接するこの港の真髄を、圧倒的な情報量で解き明かします。
小友漁港の基本スペック・施設情報
小友漁港は、佐賀県が管理する第1種漁港です [1]。周囲を山々に囲まれた天然の良港であり、古くから沿岸漁業の拠点として機能してきました。港の隣には「キャランコビーチ(小友海水浴場)」が広がり、ファミリーでの釣行にも適した環境が整っています [2, 3]。
| 漁港名 | 小友漁港(こどもぎょこう) |
|---|---|
| 漁港種類 | 第1種漁港(管理者:佐賀県) [1] |
| 所在地 | 佐賀県唐津市呼子町小友1274 |
| 主なターゲット | アジ、アオリイカ、カサゴ、ヒラスズキ、サゴシ、ヒラメ、クエ |
| 駐車場 | あり(キャランコビーチ駐車場などが利用可能。約140台) |
| トイレ | あり(港内およびビーチ奥に設置。夜間はライト必須) [4, 5, 6] |
| アクセス | 西九州道「唐津IC」より車で約40分。呼子中心部から東へ約5分。 |
地形と潮回り:20m沖の「ブレイク」が呼び寄せるモンスター
小友漁港が他の沿岸港と一線を画す理由は、その類まれな海底地形にあります。防波堤(大波止)の外向きは、足元から5〜6メートル沖まで捨て石が入っており、そこからゴロタ石と砂地が混じる絶好の根魚・イカの棲み処を形成しています [7]。特筆すべきは、そのわずか20メートルほど沖で水深が一気に深くなる「ドロップオフ(急深部)」が存在することです [7]。
2026年最新の潮流データによれば、この急激な落ち込みが玄界灘の本流を港近くまで引き寄せる「導線」となっており、岸からわずかな距離でサゴシやヒラスズキといった外洋性のターゲットを狙うことが可能です 。港内は一転して砂地がメインとなり、冬場には良型のカレイやハゼが接岸する、多様性に満ちたフィールドです 。
小友漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2026年最新版
① 大波止・先端エリア(アジング&ショアジギング)
小友漁港で最も潮通しが良く、一発大物の期待が高いポイント。2026年1月8日の最新レポートでは、ここでアジングを展開したアングラーが、22cm〜27cmの良型アジを「入れ食い」状態でキャッチしています 。使用ルアーは、ケイテックの「イージーシェイカー 3.0インチ(オレンジチャートグロー)」など、濁りの中でも波動で誘えるタイプが2026年のトレンドです 。
② 外側テトラ・根回り(アオリイカ&根魚)
エギングファンにとっての聖地。2025年秋には、800g級のアオリイカが複数回確認されています 。また、テトラ周りでの穴釣りも好調で、2025年11月には22cmのカサゴ(アラカブ)が数釣られています 。ボトムを丁寧に叩くなら、根掛かりを回避できるフリーリグに、ダイソーの3gメタルジグをカスタムしたリグが非常に効果的です 。
③ 漁港脇・地磯エリア(ヒラスズキ)
港の東側に隣接する地磯は、波が荒い日の「サラシ撃ち」に最適。2025年9月には、ベイトであるトウゴロウイワシを追って接岸した45cmのヒラスズキがキャッチされています 。使用ルアーは、DUOの「ビーチウォーカー・グアド 130S」など、荒れた海面でもしっかりと水を掴むシンキングミノーが推奨されます 。
「海を渡る山笠」小友祇園祭|コレラ退散を祈った1658年の記憶
小友漁港の歴史は、疫病との戦いと、それを克服しようとした人々の情熱に彩られています。
小友祇園祭の起源(1658年〜)
江戸時代初期の1658年(万治元年)、小友の村にコレラが大流行しました。この悪疫を退散させるべく、八坂神社で祈祷を行い、笠竹に御幣を付けて村内を祓い歩いたことが「小友祇園祭」の始まりとされています。現在では高さ15m、重さ3トンに達する巨大な山笠を、50人の若者が担いで海の中へと突き進む、全国的にも極めて珍しい「海を渡る山笠」へと進化しました。
呼子氏と捕鯨の影
呼子という地名は、かつてこの地を支配した「呼子氏」に由来すると言われています。小友漁港もまた、玄界灘の豊かな恵みを受け、江戸時代には周辺の捕鯨文化の影響を強く受けながら、村を形成してきました。2025年7月にも開催された祇園祭では、勇壮な担ぎ手たちが海を割り、五穀豊穣と大漁を祈願する姿が多くの見物客を魅了しました。
2026年 小友漁港の最新ニュースとトピックス
2025年から2026年にかけて、小友漁港では驚きの釣果と伝統の継承が話題となりました。
- 【2026年1月】アジング爆釣モード: 1月上旬、港内で15cm〜27cmのアジが連日入れ食い状態に。ジグヘッド1.5gのライトゲームが主流です 。
- 【2025年10月】クエ39cmキャッチ: 生き餌を用いたヒラメ狙いの泳がせ釣りに、まさかのクエ(高級魚)がヒット。ポテンシャルの高さを証明しました 。
- 【最新】2025年7月 祇園祭の熱気: 7月12・13日に開催された小友祇園祭。高さ15mの山笠が海を渡る映像がSNSで拡散され、次世代への文化継承が改めて称賛されました。
周辺施設と呼子の極上グルメ情報
釣行の合間に立ち寄りたい、地元の名店と便利なスポットです。
- 呼子台場みなとプラザ: 漁港から車でわずかの場所にあり、直売所や温泉施設が隣接。釣りの後のリフレッシュに最適です。
- 海鮮丼専門店(周辺): 呼子朝市通りには、新鮮なアジフライや海鮮丼を提供する名店が軒を連ねます。2025年オープンの最新店も要チェックです 。
- キャランコビーチ: 清潔な砂浜は、ファミリーの休憩場所として人気。2025年夏も多くの家族連れで賑わいました。
安全設備とルール:1983年日本海中部地震の教訓
小友漁港を安全に利用するため、以下の防災・マナー情報を厳守してください。
- 津波への備え: 1983年の日本海中部地震では、日本海側沿岸の釣り客が津波の犠牲となった歴史があります 。強い揺れや潮位の異常を感じたら、迷わず高台へ避難してください 。
- 夜間の照明: 常夜灯はあるものの、大波止には設置されていません。夜釣りの際は強力なヘッドライトが必須です [4, 6]。
- 外来種の再放流禁止: 佐賀県漁業調整規則により、ブルーギルやブラックバスのリリースは厳禁。ルールを守った釣行を 。
