松島漁港

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佐賀県唐津市、呼子港から定期船で約15分。玄界灘に浮かぶ「松島(まつしま)」は、江戸時代に「鯨一頭捕れれば七里が潤う」と言わしめた捕鯨の島です。周囲を複雑な潮流(松島水道)に囲まれたこの漁港は、対馬暖流が運ぶ豊かな恩恵を直接受ける「天然の釣り堀」のような魚影を誇ります。かつて鯨組主の中尾家が栄華を極めた歴史の面影を残しつつ、現代では島出身のシェフによる「離島イタリアン」が美食家たちを唸らせる、知る人ぞ知るプレミアム・アイランド。2026年1月、メバルやアナゴ、そして春に備える大型アオリイカの気配が漂う、松島漁港の魅力を余すことなく解説します。

松島漁港の基本スペック・施設情報

松島漁港は、離島・松島における生活と漁業を支える第1種漁港です [8, 9]。呼子港から出航する定期船の終着点であり、静かな港町の中に高度な漁業文化が息づいています。

漁港名 松島漁港(まつしまぎょこう)
漁港種類 第1種漁港(管理者:佐賀県) [8, 10]
所在地 佐賀県唐津市呼子町松島 [8]
主なターゲット アオリイカ、メバル、カマス、アナゴ、アイナメ、ハゼ
駐車場 なし(島内車両乗り入れ不可)。呼子側の駐車場を利用。
トイレ あり(定期船待合所周辺に完備)
アクセス 呼子港より定期船「仁王丸」などで約15分。

地形と海洋特性:松島水道が作り出す「潮のヨレ」

松島を特徴づけるのは、本土との間を隔てる幅約1kmの「松島水道」です [11, 12]。ここは古くからクジラが頻繁に往来したほど潮通しが良く、この水道を流れる強大な潮流が港の防波堤に当たることで、魚が集まる巨大な「ヨレ」が発生します。2025-2026年の海況分析でも、プランクトンの貯留量が周辺エリアに比べて高く、食物連鎖の頂点に立つフィッシュイーターの接岸が容易な環境となっています。

底質は岩礁帯と砂地がパッチ状に混在しており、内湾ではカレイやハゼが、外向きのテトラ帯ではメバルやアイナメが高密度に生息しています 。2026年1月の最新データでは、特に夜間のアナゴやメバルの活性が非常に高く、離島ならではのピュアな反応が楽しめます 。

松島漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2026年最新版

① 沖防波堤(アオリイカ&青物)

松島屈指のポイント。2025年4月にはエギングで620gの中型アオリイカが複数キャッチされています 。春には2kg超の「親イカ」も期待大。また、秋口にはカマスの回遊が凄まじく、2025年後半のレポートではグリーン系のルアーを用いたキャスティングで数釣りが楽しめています [15]。

② 防波堤内側・スロープ付近(ライトゲーム&ファミリー)

足場が安定しており、夜間の常夜灯周りが狙い目。2026年1月の最新情報では、ここでアナゴやハゼが好調に釣れています 。特に「つりのチャンネル」等の最新釣行記では、穴釣りでドンコ(エゾイソアイナメ)の良型がヒットするなど、手軽に高級魚が狙える隠れスポットとなっています 。

③ 松ヶ浜エリア(メバル&アイナメ)

2026年1月14日の最新データでは、ここで20cm前後のクロメバルが安定してヒットしています 。潮流が複雑に絡むエリアのため、軽量のジグヘッド(1g〜1.5g)を用いて、潮に乗せながらドリフトさせるテクニックが2026年のトレンドです。

鯨組・中尾家の繁栄と「夢の鯨」伝説

松島の地名は、かつての捕鯨大国としての栄華を抜きに語ることはできません。

「鯨一頭で七里が潤う」鯨組主中尾家

江戸時代から明治初期にかけ、呼子を拠点とした「鯨組」の中尾家は、8代170年にわたり松島周辺での捕鯨を独占しました [13, 14, 1]。当時の中尾家の繁栄ぶりは、県指定重要文化財となっている壮麗な屋敷からも伺い知ることができます [16]。

「夢の鯨」と与五郎の懺悔

島には捕鯨にまつわる悲しくも崇高な伝説が残っています。三代目中尾甚六や深沢与五郎の夢に、身ごもったクジラが現れ「出産のために通り過ぎるまで見逃してほしい」と哀願したという物語です。しかし漁師たちはその願いを聞かずクジラを仕留めてしまい、その後に悪疫や不漁が続いたと言われています。与五郎はこの祟りを恐れ、鯨碑を建てて生涯供養を続けたと伝えられており、現在も島には鯨墓(供養塔)が大切に祀られています。

2026年 松島漁港の最新ニュースとトピックス

2025年から2026年にかけて、松島は新たな観光と資源の話題で持ちきりです。

  • 【2026年1月】初日の出遥拝船「仁王丸」: 2026年1月1日、水平線から昇る初日の出を船上から拝む特別便が運行され、多くの観光客が松島の海を祝いました。
  • 【最新】カマス釣りカラーの発見: 2025年冬の釣況として、グリーン系の色が当たりカラーであることが判明。アングラーの間で「松島グリーン」が話題となりました [15]。
  • 【話題】リストランテ・マツシマの年越し: 2025年末、島の名店による「年越しオードブル」が限定発売され、即完売。離島ガストロノミーの人気を証明しました。

離島の奇跡|リストランテ・マツシマと特産品

松島を訪れたなら、ここでしか味わえない「島の恵み」は外せません。

  • リストランテ・マツシマ: 島出身のシェフが手掛ける完全予約制のイタリアン。島で獲れたアワビやイカ、サザエを用いた本格コースは絶品です [17]。夜間はチャーター船が必要となるため、ランチ利用が2025年も主流です [18]。
  • 海産物: アオリイカ(ミズイカ)の干物や、島周辺で獲れる新鮮な根魚は、呼子朝市でも最高級品として扱われます。
  • メニュー例: 渡り蟹のパスタやサザエバターなど、離島ならではの贅沢なラインナップが提供されています。

安全設備とルール:離島でのマナーと規制

松島漁港を訪れる際は、以下のルールを厳守しましょう。

  • 定期船の運行確認: 1月1日は運休日となるなど、時期によってダイヤが変動します 。乗り遅れは島内での立ち往生に直結するため注意が必要です。
  • サケ・マスの採捕制限: 2025-2026年も、佐賀県内でのサケ・マス等の遊漁による採捕は厳しく制限されています 。
  • 移入種(外来種)の規制: ブラックバスやブルーギルの再放流は条例で禁止されています。生態系維持へのご協力を 。

松島漁港を愛するアングラーの心得

クジラへの畏敬の念が息づくこの島を、次世代へ美しく引き継ぎましょう。

  • ゴミの完全持ち帰り: 離島におけるゴミの処理は非常に困難です。自分のゴミだけでなく、目についたゴミも拾う「徳」を持ちましょう。
  • 生活圏への配慮: 港は島民の皆様の生活の場です。大声での会話や私有地への立ち入りは厳禁。笑顔で挨拶を交わしましょう。
  • 資源のキープ制限: アオリイカの新子や、小型の根魚は積極的にリリース。豊かな玄界灘を共に守りましょう 。
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