大泊漁港

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佐賀県唐津市、呼子港から定期船「かから丸」に揺られて約17分。玄界灘の荒波の向こうに浮かぶ加唐島(かからしま)の玄関口「大泊(おおどまり)漁港」は、古代東アジア交流史の舞台であり、現代アングラーにとっては「離島クオリティ」の爆発力を秘めた一級ポイントです。6世紀初頭、百済の第25代国王・武寧王がこの島の洞窟「オビヤ浦」で誕生したという神秘的な伝承。そして、江戸時代には鯨組主・中尾家が巨万の富を築いた捕鯨の記憶。2026年1月現在も尺アジの乱舞やキロ超えアオリイカの期待で沸く、この島の真髄を圧倒的ボリュームで解き明かします。

大泊漁港の基本スペック・施設情報

大泊漁港は、佐賀県唐津市が管理する第1種漁港です。加唐島の東側に位置し、天然の地形を活かした深い湾内が、玄界灘の激しい潮流から漁船を守る避難港としての役割も果たしています。島内には多くの猫が住み着いており、「猫の島」としても観光客に親しまれています。

漁港名 大泊漁港(おおどまりぎょこう)
漁港種類 第1種漁港(管理者:唐津市)
所在地 佐賀県唐津市鎮西町加唐島
主なターゲット アジ、アオリイカ、メバル、カサゴ(アラカブ)、セイゴ、カマス、キビレ
駐車場 なし(島内は車両乗り入れ不可。呼子側の有料駐車場を利用)
トイレ あり(定期船待合所付近に完備)
アクセス 呼子港より定期船「かから丸」で約17分。大人片道520円。

地形と海洋特性:透明度抜群の岩礁帯と「離島の底力」

加唐島周辺の海域は、対馬暖流がダイレクトにぶつかるため、常に新鮮で酸素含有量の多い海水が供給されています。大泊漁港内も例外ではなく、足元から水深5m以上の深さがあり、海底には砂地と複雑な沈み根が混在しています。この透明度の高さとストラクチャー(障害物)の豊富さが、魚の居着きを良くしています。

2025-2026年の海況分析では、特に冬場でも水温の低下が本土側に比べて緩やかで、ベイトフィッシュ(キビナゴやカタクチイワシ)の滞留が顕著です。夜間には常夜灯の光にアジやメバルが群がり、それを追って大型のセイゴやアオリイカが湾奥まで差し込んでくる、非常に生命感に溢れたフィールドです。

大泊漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2026年最新版

① 定期船乗り場・外防波堤先端(アジング&青物)

加唐島で最も潮通しが良く、実績が高いメインポイント。2025年12月末の「竿納め」レポートでは、ここで25cm〜30cmの良型アジが日の出前まで釣れ続けるという「爆釣モード」が確認されています。使用ルアーは、ルーディーズの「魚子メタル ひらり 1g」や「イージーシェイカー 2.5インチ」などの蓄光系カラーが2026年のトレンドです。サビキ釣りでも数釣りが安定しています。

② 防波堤外側・テトラ帯(アオリイカ&ロックフィッシュ)

エギングファンにとっての聖地。2025年4月25日にはキロアップのアオリイカが報告されており、春の「親イカ」狙いは必見です。使用エギは、玄界灘のクリア潮に馴染む「エギ王Kシャロー 軍艦グリーン」が鉄板。また、テトラの隙間を狙う穴釣りでは、23cm級のカサゴ(アラカブ)が安定して遊んでくれます。

③ オビヤ浦周辺・地磯(ヒラスズキ&根魚)

港から遊歩道を歩いた先にある伝説の地「オビヤ浦」周辺。ここは北風が吹く荒天時に強力なサラシが発生し、大型のヒラスズキが狙えます。2025年の調査では、小型ミノーやバイブレーションを用いたプラッギングでセイゴからスズキサイズまでの反応が好調です。足場が滑りやすいため、必ずスパイクシューズを着用してください。

武寧王生誕の地と鯨組の誇り|古代から江戸を繋ぐ加唐島

加唐島の歴史は、文字通り「国境の島」としての波乱万丈な物語に満ちています。

百済・武寧王(ぶねいおう)の生誕伝説(6世紀初頭)

『日本書紀』によれば、百済の王女が日本へ向かう途中、この島の「オビヤ浦」という海食洞で男児を産み落としたとされています。この子が後の武寧王であり、島で生まれたことから「島君(せまきし)」と名付けられました。韓国公州市との交流は今も続いており、毎年6月には盛大な「武寧王生誕祭」が執り行われます。2025年6月7日にも開催され、多くの歴史ファンが島を訪れました。

鯨組主・中尾家の繁栄

江戸時代から明治初期にかけて、加唐島は呼子を拠点とする「鯨組」の中尾家の重要な管轄下にありました。「鯨一頭捕れれば七里が潤う」と言われた時代、加唐島周辺は絶好の捕鯨場であり、島には今も当時の富を物語る供養塔や歴史遺産が点在しています。この捕鯨の歴史が、現在の島の粘り強い漁師文化の礎となっています。

2025-2026年 加唐島・大泊の最新トピックス

  • 【2026年1月】アジング最盛期: 1月上旬、港内で15cm〜30cmのアジが「入れ食い」状態。ジグ単1.5gでのナイトゲームが主流です。
  • 【2025年11月】カマス回遊確認: 11月後半からカマスの群れが入り始め、5尾以上のコンスタントな釣果がSNSで報告されています。
  • 【話題】「七つの島の聞き書きアルバム」: 2025年春、地域おこし協力隊によって島民の記憶を記録したアルバムが完成。加唐島の伝統料理「ふつだご(よもぎ団子)」などの文化が改めて注目されています。

離島の癒やし|Selfish加唐島Caféと特産品

加唐島での釣行の合間に立ち寄りたい、島の恵みを感じるスポットです。

  • Selfish 加唐島Café: 港から石段を上った丘の上、築100年の古民家を改装した絶景カフェ。対岸の呼子や波戸岬を眺めながら、島特産の「椿油」を使った料理を楽しめます。
  • 加唐島の椿油: 藪椿が自生するこの島の特産品。無添加で搾られた高級オイルは、美髪・美肌効果が高く、釣りのお土産として不動の人気を誇ります。
  • 呼子宝凍イカ: 加唐島近海で獲れた新鮮なケンサキイカを、特殊冷凍技術でパック。獲れたての甘みがそのまま味わえる逸品です。

安全設備とルール:1983年日本海中部地震の教訓

  • 日本海中部地震(1983年)の記憶: 日本海側で発生したこの地震では、地震発生から津波襲来までの時間が極めて短く、多くの釣り客が犠牲となりました。強い揺れを感じたら、即座に島内の高台へ避難してください。
  • 特定水産動植物の採捕禁止: 佐賀県漁業調整規則により、あわび、なまこ、シラスウナギ等の無許可採捕は厳罰に処されます。パトロールも強化されています。
  • 定期船の時間を厳守: 1日4便(時期による)と本数が限られています。最終便を逃すと島内で立ち往生するため、必ず事前に時刻表を確認してください。

加唐島・大泊を愛するアングラーの心得

神々と猫が見守るこの美しい島を、未来へ引き継ぐために。

  • ゴミの100%持ち帰り: 離島はゴミ処理能力が非常に限られています。自分のゴミだけでなく、釣り場に落ちているラインクズも拾う美徳を持ちましょう。
  • 島民の生活優先: 港は島民の皆様の大切な生活の場です。大声での会話や、夜間の過度なライト照射は控え、笑顔で挨拶を交わしましょう。
  • 猫への配慮: 島内の猫に釣り餌を不用意に与えることは、環境悪化に繋がります。適切な距離を保って接してください。
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