徳島県板野郡松茂町長原、徳島阿波おどり空港の滑走路が海へと突き出すその傍らに位置する「長原(ながはら)漁港」。ここは四国の玄関口としての空の喧騒と、紀伊水道の潮騒が交差する、徳島県内でも唯一無二のロケーションを誇る港です。吉野川河口北側に位置し、広大な汽水域と複雑な砂州が織りなすこの海域は、シーバスやフラットフィッシュ、そして回遊魚が足を止める「一級のベイト溜まり」。2025年秋にはショアジギングでサゴシやメジロが連発し、2026年初頭にかけてはライトゲームでの良型メバルやカサゴの実績で沸き立っています。安政南海地震の教訓を刻む「敬渝碑(けいゆひ)」が伝える歴史の重みと、空港グルメ、そして最新のルアーテクノロジーが融合する長原漁港の真髄を、圧倒的ボリュームで解き明かします。
長原漁港の基本スペック・施設情報
長原漁港は、徳島県が管理する第2種漁港です [1, 2]。松茂町の東端に位置し、古くから半農半漁の集落として栄えてきました。現在、徳島阿波おどり空港の拡張工事等に伴い港湾周辺の環境整備が進められており、令和6年度(2024年度)も水産物供給基盤機能保全事業として岸壁の修繕が予定されています [1]。主な漁業は小型底びき網や刺網、パッチ網漁のほか、鳴門わかめの養殖も盛んに行われています。空港の滑走路延長線上に位置するため、頭上を掠める航空機の迫力を感じながら竿を出せる、全国的にも珍しいフィッシングスポットです。
| 漁港名 | 長原漁港(ながはらぎょこう) |
|---|---|
| 漁港種類 | 第2種漁港(管理者:徳島県) [1] |
| 所在地 | 徳島県板野郡松茂町長原 |
| 主なターゲット | シーバス、アジ、メバル、カサゴ、ヒラメ、マゴチ、サゴシ、ハマチ |
| 駐車場 | あり(港内に空きスペースあり。漁業活動や工事車両を最優先してください) |
| トイレ | あり(港周辺や近隣の公園施設等を利用可能) |
| アクセス | 徳島自動車道「徳島IC」より車で約20分。徳島阿波おどり空港から車で約5分。 |
地形と潮流:吉野川の「砂の恩恵」と空港の「人工構造物」
長原漁港のポテンシャルを決定づけているのは、四国最大の河川・吉野川が運ぶ膨大な栄養塩と、空港建設によって生まれた広大な消波ブロック帯です。吉野川河口の北側に位置するため、淡水と海水が混ざり合う汽水域が広がり、ベイトフィッシュ(ボラの子、イワシ、シラス)が非常に豊富です。港内は砂泥地をベースにしていますが、外側の防波堤周辺にはテトラポッドが整然と積まれており、これが根魚や回遊魚の絶好のストックポイントとなっています。
2025年の最新海洋工学データによれば、滑走路周辺の潮流は非常に複雑で、満潮時に紀伊水道の本流が押し込まれる際、テトラの角で強力な「反転流」が発生します。これがアジングにおける尺アジの回遊や、シーバスの補食スイッチを入れる重要なファクターとなっています。また、底質は砂がメインのため、冬場でも水温の安定しきらない時期にはヒラメやマゴチがボトムに定着しやすく、2026年に向けてもフラットフィッシュの好釣果が予測されています。
長原漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025-2026年最新戦略
① 空港滑走路横・外大堤防エリア(青物&フラットフィッシュ)
長原漁港で最も「夢」があるメインステージ。2025年秋から12月にかけて、40g前後のブレードジグを用いたショアジギングで、50cm級のサゴシが爆釣しました。2026年へのトレンドは、波動の強い「コアマン VJ-16(パニックグリーン)」や「ブルーブルー メタルシャルダス 15g」を用いたレンジ攻略。滑走路から続くカケアガリの際をトレースすることで、シーバスやマゴチ、さらには不意のメジロクラスのヒットも期待できます。頭上を飛ぶ飛行機の轟音と共にドラグが鳴る体験は、長原ならではの醍醐味です。
② 港内船溜まり・常夜灯周り(メバリング&アジング)
足場が完璧で、夜間のライトゲームに最適なポイント。2025年冬の最新レポートでは、1g以下の軽量ジグヘッドに「ダイワ 月下美人 アジングビーム 2in(桜ドットグロー)」を合わせたアジングで、20cm前後のアジが安定してヒットしています。また、港内の石積み周辺を「ダイワ シラスビーム(微弱グローピンク)」等のワームでスローに探ることで、25cm級のカサゴやメバルもキャッチされています。駐車場が近く、トイレも完備されているため、冬の寒冷期でも短時間の時合を逃さずエントリーできるのが魅力です。
③ 漁港北側・消波ブロック帯(ロックフィッシュ&チヌ)
テトラの隙間を狙う穴釣りや、ウキフカセ釣りでのチヌ狙いに適したエリア。2025年夏の調査では、カニやエビを模したワームを用いた「ガシリング」で、良型のカサゴが2桁釣果を記録しています。また、パッチ網漁の船が帰港する際、こぼれたシラス等に付いた大型のシーバスやチヌが足元まで寄ることも多く、ミノーイングでの「リアクションバイト」を誘発させる釣法が2025年も高い実績を上げています。
「敬渝碑」の自省と空の開拓史|長原の郷土史
長原漁港の背後には、過去の自然災害に対する深い自省と、空の玄関口として発展してきた町の誇りが刻まれています。
安政南海地震と「敬渝碑(けいゆひ)」の教訓
長原地区にある春日神社境内には、「敬渝碑(けいゆひ)」という全国的にも珍しい震災碑が建立されています 。これは1854年の安政南海地震の教訓を伝えるものです。碑文によれば、かつて1707年の宝永地震の教訓を刻んだ「百度石」がこの地にあったにもかかわらず、平穏な歳月の中で住民の記憶が風化し、安政の地震の際に避難が遅れ、多くの家々が流失したことを自省する内容となっています [3]。「敬渝」とは「天の戒めを敬い、自らを慎む」の意。2025年現在、南海トラフ巨大地震への備えが急務とされる中で、この「記憶の風化への対峙」というメッセージは、訪れるアングラーにも強い警鐘を鳴らし続けています。
「徳島海軍航空隊」から民間空港へ
長原地区を含む松茂町は、戦時中「徳島海軍航空隊」の基地として開拓された歴史があります。戦後、この軍事施設が現在の徳島阿波おどり空港へと引き継がれ、長原漁港はその拡張と共に現代的な港湾設備へと姿を変えてきました。かつてゼロ戦が飛び立った海を、現在は大型旅客機が舞い、アングラーが竿を振る。このダイナミックな時代の変遷は、長原漁港の独特な景観美の源泉となっています。
2025-2026年 長原漁港の最新ニュースとトピックス
2025年、長原漁港周辺は空と海の連携による新たな賑わいを見せています。
- 【2025年11月】徳島フィッシングフェスティバル: アスティとくしまで開催されたこの大規模イベントでは、空港経由で来県するアングラーの最初の釣り場として長原漁港が紹介され、マナー向上の啓発活動が行われました 。
- 【最新】滑走路下のアジ回遊本格化: 2026年1月、低水温期ながら滑走路周辺の反転流に25cmクラスのアジが停滞。アジングファンの間で「空港アジ」としてSNSを賑わせています 。
- 【話題】「空港ターミナル」の利便性向上: 2025年、空港内の案内表示が刷新。長原漁港周辺の歴史散策ルート(敬渝碑巡り)も紹介され、観光と釣りの共生が進んでいます。
「鳴ちゅるうどん」と空港限定ブランドグルメ
長原漁港での釣行を完璧なものにするなら、松茂町ならではの「癒やしの味」をチェックしましょう。
- 鳴ちゅるうどん(松茂町各店): 鳴門市から松茂町にかけて愛されるご当地グルメ。不揃いで細く、コシのない極めて柔らかい麺が特徴 [4, 5]。黄金色の出汁を「ちゅるちゅる」と啜る心地よさは、冬の釣行で冷えた体に染み渡ります。お土産用の「サヌキヤ 鳴ちゅるうどん」も空港内で購入可能です 。
- リッチバーガーファクトリー(空港内): とくしまバーガーグランプリ優勝店 。阿波牛のパティに徳島産すだちを練り込んだバンズ、さらに鳴門金時チップスが付いた「とくしまバーガーセレクトセット(1,350円)」は、アングラーの勝負飯として最適です。
- 徳島 宝ラーメン 徳島空港店: 飛行機の待ち時間や釣りの合間に本格派徳島ラーメンを。濃厚な豚骨醤油に生卵を落とすスタイルは、スタミナ補給に最高です 。
安全設備とルール:滑走路下の命を守る行動
長原漁港は空港保安区域に隣接しているため、以下のルールを厳格に守りましょう。
- 強い揺れを感じたら即時避難: 昭和南海地震の教訓によれば、このエリアへの津波到達は地震発生からわずか10分余りでした [6]。揺れを感じたら、迷わず滑走路周辺のフェンスを離れ、松茂町内の指定避難所(春日神社周辺の高台など)へ即座に移動してください。
- 立入禁止区域の死守: 空港保安上、フェンス内や立入禁止の看板があるエリアへの侵入は法的に罰せられます。ドローンの飛行も厳禁です。
- ライフジャケットの100%着用: 2026年も徳島県内では安全啓発を強化。特にテトラ帯での落水は命に関わるため、自己防衛の装備を徹底してください。
