羽伏漁港

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東京都新島村、広大な太平洋の荒波が打ち寄せる新島の東海岸に位置し、真っ白な断崖と紺碧の海が織りなす「羽伏(はぶし)漁港」。ここは、世界でも新島とイタリアでしか採掘されないという希少な石「抗火石(コーガ石)」の恵みにより形成された、日本唯一の白砂ビーチが数キロにわたって続く絶景の港です。釣り人にとっては、黒潮の分流がダイレクトにぶつかり、1m超の巨大なヒラマサや回遊する大型アオリイカの実績で知られる、まさに“離島釣行のフロンティア”。2025年、新島独自の「くさや文化」を現代に伝える多彩なイベントや、1,333人の流人が残した歴史的足跡、そして「新島ガラス」の原料ともなる地質の神秘まで。圧倒的な情報量で、白亜の要塞・羽伏漁港の魅力を徹底解剖します。

羽伏漁港の基本スペック・施設情報

羽伏漁港は、新島村が管理する第1種漁港です 。西側のメイン港である新島港とは対照的に、広大な羽伏浦海岸(はぶしうら)の北端に位置し、本格的な太平洋のウネリを正面から受ける立地にあります。主にムロアジやトビウオを対象とした沿岸漁業の拠点であり、名産品「くさや」の原材料供給地として重要な役割を担っています。2025年現在、周囲は世界的なサーフスポットとしても知られ、レジャーと漁業が高度に融合した独自のコミュニティを形成しています。

漁港名 羽伏漁港(はぶしぎょこう)
漁港種類 第1種漁港(管理者:新島村)
所在地 東京都新島村字羽伏地内
主なターゲット ヒラマサ、アオリイカ、ムロアジ、メジナ、シマアジ、イシダイ、マダイ
駐車場 あり(漁港周辺および羽伏浦ゲート付近に広大なスペースあり) [8]
トイレ あり(羽伏浦キャンプ場および周辺の公共施設に完備) [8]
アクセス 竹芝桟橋から大型客船で約10時間半。調布空港から新中央航空で約40分。

地形と潮回り:白い断崖「白ママ」が作る、太平洋のフロントライン

羽伏漁港周辺の海底地形を決定づけているのは、新島独特の火山地質である「抗火石」の風化と堆積です。周辺には高さ30mから250mに及ぶ火山灰土の海食崖「白ママ断崖」が連なり、ここから崩落した軽石成分が、港周辺に極めて透明度の高い純白の砂地を作り上げています。この白い砂地が太陽光を反射し、海水をエメラルドグリーンに輝かせる一方で、沖合には太平洋の深い谷(トラフ)が迫っており、大型回遊魚が岸近くまで回遊してくる要因となっています。

2025年の最新海洋データによれば、羽伏沖は黒潮の主流から分岐する「北向きの強い流れ」が定常的に発生しており、潮流速が非常に速いのが特徴です。潮回りについては、満潮からの下げ潮が沖へと強く引き出すタイミングが最重要。この際、白い砂地と岩礁の境界に溜まるプランクトンを追って、2025年もメーター級のヒラマサのボイルが頻繁に目撃されています。ただし、太平洋のウネリがダイレクトに入るため、凪の日でも急激な波の高まりには細心の注意が必要です。

羽伏漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025-2026年最新版

① 羽伏漁港・南波止先端(大型ヒラマサ&青物)

新島で最も「夢」と「力」が必要な一級ポイントです。2025年の実釣レポートでは、ここでショアジギングを展開したアングラーが、10kgクラスのヒラマサをキャッチしています。潮流が非常に速いため、100g以上の重めのジグや、「セットアッパー(ダイワ)」などの強波動ルアーを用いたパワーゲームが2025年の定石。足元のテトラ付近では、良型のシマアジやイシダイの数釣りも期待できる、まさに太平洋の最前線です [6]。

② 羽伏浦サーフ・漁港隣接エリア(フラットフィッシュ&大型イカ)

サーフフィッシングとエギングの融合ポイント。2025年秋シーズンには、波打ち際で大型のヒラメやマゴチが安定して上がっています。また、抗火石のシモリが点在するエリアでは、アオリイカのストック量が抜群で、キロアップの数釣りが楽しめることでも有名。推奨エギは、白い砂浜に映える「エギ王K」のオレンジやケイムラ系。透明度が高いため、遠くからイカを呼び寄せるハイアピールなアクションが2025年のトレンドです。

③ 漁港北側・ゴロタエリア(ロックフィッシュ&メジナ)

本格派のライトゲーマーに人気の、静かなる実力派エリアです。2025年12月の最新釣況では、ジグヘッド1.5gを用いたデッドスローリトリーブにより、30cmを超えるアカハタや良型のメジナが安定して報告されています。ここは、太平洋のウネリが強い日でも、岩礁が波を適度に消してくれるため、安全に離島ならではの濃い魚影を堪能できる貴重な場所です。

源為朝の上陸と1,333人の流人史|歴史が語る「羽伏浦」の重み

羽伏漁港の周辺には、強靭な歴史を生き抜いた人々の魂が、白い断崖と共に刻まれています。

源為朝と「雉子(きじ)」の導き

平安時代末期、大島を脱出した猛将・源為朝が新島に辿り着いた際、最初に上陸したのがこの羽伏浦であったと伝えられています [6]。為朝は雌雄の雉子に案内され、当時の名主・土屋平右衛門の家に身を寄せました。滞在中に名主の娘・丹千代との間に一子をもうけたとされ、現在も島にある「為朝神社」では、彼が去った9月13日に盛大な例祭が行われ、地域の絆を象徴する行事となっています [6]。

流刑の地と1,333人の記憶

江戸時代から明治にかけて、新島は政治犯を中心とした流刑の地でした。『新島流人帳』によれば、1668年から1871年までに流されてきた罪人は計1,333人。中には寺子屋を開いて島の子弟教育に尽力し、島民から師と仰がれた上平主税のような人物もいました。島を離れる際に流人たちが建てた供養塔や、酒樽・サイコロをかたどったユニークな墓石が並ぶ「流人墓地」は、厳しい環境の中での島民と流人の温かい交流を物語っています。

2025-2026年 羽伏漁港の最新ニュースとトピックス

2025年、新島村では伝統の継承と、世界規模のスポーツイベントが大きな注目を集めました。

  • 【2025年6月】サーフィン東京都知事杯開催: 6月20日から、羽伏浦海岸を舞台に国内最高峰のサーフィン大会「SEVEN cross TOKYO Surf Masters」が開催されました 。世界屈指の「チューブライディング」を求めて、多くのトップアスリートが羽伏の海を彩りました。
  • 【2025年8月】新島島民祭りの復活: 8月、島内最大の祝祭「島民祭り2025」が盛大に執り行われました 。郷土芸能の「新島太鼓」が響き渡るなか、羽伏周辺で獲れた赤いか焼きそばやホタテ焼きの屋台が並び、多くの観光客を魅了しました 。
  • 【最新】2025年11月 「TOKYO周穫祭」への出展: 東京国際フォーラムで開催されたイベントにて、新島産の「くさや塩」を用いたフライドポテトが話題となりました 。伝統のくさや文化を現代風にアレンジする新たな試みが始まっています。

施設情報と「くさや発祥の地」を巡る美食ガイド

羽伏での釣行を完璧なものにするなら、周辺の「拠点の味」をチェックしましょう。

  • 居酒屋 日本橋: 本村地区にある、自家栽培の野菜と釣りたての魚が自慢の名店。店主が手際よく千切ってくれる「青むろのくさや」は、新島本場ならではの芳醇な香りと旨味を堪能できる逸品です。
  • どさん子 新島店: 地元の方やサーファーに長年愛される大衆向けのお店。ボリューム満点の「唐揚げ」や、新島ならではの「ピンクのすり身」が添えられた角煮丼は、釣りの後の身体に最高のエネルギー源となります。
  • 新島ガラス体験教室: 抗火石を原料とした、美しいオリーブ色の「新島ガラス」の制作を体験できる施設 。波打ち際で見つけた小さな抗火石が、自分だけの宝物に変わる知的なレジャースポットです。

安全設備とルール:太平洋の猛威と「徒歩避難」の原則

羽伏漁港は美しい景観を誇りますが、外洋の自然に対する厳格な安全意識が求められます。

  • 地震発生時は即、徒歩で高台へ: 太平洋に面した新島は、津波の到達が極めて早いリスクがあります。強い揺れを感じたら、車両の渋滞を避けるため「原則徒歩」で速やかに高台の避難場所へ移動してください。
  • 海の様子を見に行かない: 津波は繰り返し襲ってきます。警報が解除されるまでは、たとえ潮が引いていても絶対に海岸や波止に戻らないでください。
  • ライフジャケットの着用義務: 2024年11月に改定された「東京都漁業調整規則」のコマセ解禁ルールに伴い、安全管理もさらに厳格化されています。外向きの護岸は不意の高波が来やすいため、装備を怠らないでください。

羽伏漁港を愛するアングラーの心得

為朝が愛し、1,333人の流人が夢見たこの美しい海を未来へ残すため、以下のマナーを守りましょう。

  • ゴミの完全回収: 抗火石が作る純白のビーチを汚す行為は、釣り場封鎖に直結する重大な違反です 。ラインの切れ端一つ残さない美徳を持ちましょう。
  • 漁業者・サーファーとの共生: 羽伏浦は漁場であると同時に、世界的なレジャースポットでもあります 。周囲の人々と笑顔で挨拶を交わし、トラブルを避けることが「島旅」の醍醐味です。
  • 資源管理の徹底: 新島を象徴するくさやの原料、ムロアジやトビウオは、島の貴重な共有財産です。必要以上のキープを避け、豊かな海を次世代へ繋ぎましょう。
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