大久保漁港

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伊豆大島の北東、荒々しい溶岩石と「泉津(せんづ)の窓」と呼ばれる幻想的な情景が交差する「大久保漁港(おおくぼぎょこう)」。ここは、平安時代の英雄・源為朝が武勇の歴史を刻み、役小角が法力で海を渡ったとされる伝説の地です。釣り人にとっては、黒潮が運ぶ巨大なイシダイや、50cmを超える「尾長メジナ」の強烈な引きを体験できる、関東屈指の超弩級磯釣りフィールド。2025年、記念すべき「第70回伊豆大島椿まつり」の熱気に包まれ、最新の「コマセ解禁ルール」によって新たな攻略フェーズに突入した大久保漁港の全貌を、圧倒的な情報量で徹底ガイドします 。

大久保漁港の基本スペック・施設情報

大久保漁港は、伊豆諸島最大の島である大島の北東部に位置する第1種漁港です 。元町港や岡田港のような定期船のメイン発着所ではありませんが、その分、落ち着いた雰囲気の中でじっくりと大物と対峙できる「通」好みの港として知られています。

漁港名 大久保漁港(泉津漁港とも呼ばれる)
漁港種類 第1種漁港(管理者:大島町)
所在地 東京都大島町泉津
主なターゲット イシダイ、尾長メジナ、ヒラマサ、カンパチ、シマアジ、アオリイカ、ブダイ
駐車場 あり(港内周辺に広い駐車可能スペースあり)
トイレ あり(近隣の公園または集落内の公共施設を利用)
アクセス 岡田港より車で約10分。元町港より車で約20分。大島循環バス「泉津」バス停より徒歩約10分。

地形と潮流:火山の記憶が作る「ハエ」と黒潮のフロントライン

大久保漁港が魚影の濃さを誇る理由は、三原山の噴火によって流れ出した溶岩が海中で複雑な「ハエ(根)」を形成している点にあります。港内は水深3〜5mと比較的浅めですが、一歩外に出れば急激に落ち込むカケアガリとなっており、そこに黒潮の支流がダイレクトにぶつかります。この潮流が豊富なプランクトンを運び、シマアジやイサキの群れを堤防至近まで引き寄せます。

2025年の最新海洋シミュレーションでは、大久保周辺は冬場でも水温が下がりにくく、特に「北東の風」が吹く際に堤防先端で発生する「ヨレ」に巨大魚が居着く傾向が強まっています。地形的には溶岩石が刃物のように鋭いため、ラインは「サンライン 磯スペシャル」などの耐摩耗性に優れたものを推奨します。

大久保漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025年最新版

① 外防波堤・先端部(イシダイ&ヒラマサ)

大久保漁港の真打ちとも言えるポイントです。2025年、まき餌解禁によりカゴ釣り師が急増していますが、石物(イシダイ)狙いでは依然として「ぶっ込み釣り」が主流。2025年最新の記録では、2.5kgのイシガキダイが上がっています 。また、朝夕のマズメ時には「ダイワ セットアッパー 125S-DR」を用いたショアキャスティングで、5kgクラスのヒラマサやブリの回遊を狙えるパワーフィールドです。

② 港内テトラ帯周辺(アオリイカ&根魚)

足場の良いテトラ周辺は、エギングの絶好ポイント。2025年のトレンドは「ヤマシタ エギ王K 3.5号 軍艦グリーン」。夜釣りのナイトエギングでは、1kgオーバーのアオリイカが安定してヒットしています。また、穴釣りではブラクリ仕掛けにサバの切り身を付け、25cmオーバーのカサゴや、時には「アカハタ」の大型も飛び出すテクニカルポイントです 。

③ 堤防中央部(メジナ&ブダイ)

ファミリーや中級者に人気のポイント。2025年2月に開催された「大島釣り大会」では、ここでのフカセ釣りで35cmオーバーのメジナが数多く検量されました 。また、大島名物のブダイ狙いも盛んで、地元伝統の「ホンダワラ(海藻)」を餌にしたウキ釣りで、色鮮やかなブダイを狙うアングラーの姿も2025年の日常的な風景です。

「25日様」と源為朝の伝説|神々が徘徊する禁忌の港

大久保漁港が位置する泉津(せんづ)地区は、伊豆諸島でも最も伝説の密度が高い場所です。

「25日様(日忌様)」の厳格な禁忌

伊豆諸島全域に伝わる「25日様(日忌様)」の信仰は、ここ泉津が発祥とされています。江戸時代、悪代官を殺害した泉津の若者25人が、杉の船で逃亡した末に海の藻屑となった怨霊伝説です 。現在も1月24日の夜から25日にかけて、島民は「海を絶対に見ない」「音を立てない」という物忌みを厳格に守ります 。この日は漁港も静まり返り、自然への畏怖を改めて再認識する、島にとって最も神聖な時間です。

源為朝と役小角の足跡

平安末期、保元の乱に敗れた「鎮西八郎」こと源為朝は、大島に流された際、この泉津に館を構えたと伝わっています [3, 4]。また、呪術者・役小角が流刑地の大島から法力で富士山まで海を渡った際、泉津の「鬼の穴」を拠点としたという伝説も残り、釣りの最中に見上げる断崖には、歴史の重層性が刻まれています [5]。

2025年 大久保漁港の最新ニュースとトピックス

  • 【2025年2月】「第70回伊豆大島椿まつり」開催: 記念すべき70周年を迎え、メイン会場が元町港へ移転。期間中の釣り大会には全国からアングラーが集結しました 。
  • 【2025年11月】青物の爆釣: 11月中旬、大久保漁港先端にて、碧凪丸の釣果報告として大型のカンパチやヒラマサが連続ヒットする「お祭り騒ぎ」が発生しました 。
  • 【2026年への展望】第71回椿まつり: 2026年2月1日から第71回の開催が既に決定。2月15日には「町長杯争奪 大島釣り大会」が予定されており、イシダイの部の優勝者に贈られる町長杯を巡る熱い戦いが期待されています 。

施設情報と「べっこう寿司」の名店

  • 海鮮茶屋 寿し光: 元町港からすぐの名店。大久保漁港で釣った後のランチに最適です。島唐辛子の醤油に漬けた「べっこう寿司」や、名店監修の「島椿丼」は2025年も変わらぬ大島の味 。
  • 椿花ガーデン: 漁港から車で数分の距離にあり、特産の椿を愛でながら「パホイホイ溶岩ソフトクリーム」を楽しむことができます 。
  • 地層切断面: 漁港へのアクセス途中に現れる「バームクーヘン」のような地層断面は、三原山の数百回に及ぶ噴火の歴史を物語る圧巻のパワースポットです 。

安全設備とルール:1986年大噴火の教訓を刻む

  • 噴火・地震への備え: 1986年11月、三原山が割れ目噴火を起こした際、全島民が一晩で島外避難を行いました 。大久保漁港で釣りをする際は、常に津波避難ビルや高台へのルートを確認し、地震の際は「海を見ずに山へ逃げる」を徹底しましょう 。
  • まき餌の新ルール: 2024年11月の解禁以降、大島内でも「1人1日9kg以内」のルールが適用されています 。堤防を汚したままにすると、地元住民とのトラブルや釣り禁止に繋がるため、バケツでの清掃を忘れずに。
  • 特定魚種の再放流: 資源保護のため、300g未満のメジナや、800g未満のイシダイは積極的なリリースが推奨されています 。

大島の豊かな海を次世代へ繋ぐために

伝説と自然が共生するこの海を愛し、誇りある釣行を心がけましょう。

  • ゴミの完全回収: 泉津の美しい海を汚す行為は、為朝や25日様の聖域を汚すことと同義です。仕掛けの端切れ一つ残さず持ち帰りましょう。
  • 漁師さん最優先: 漁港は仕事場であり、地元の生活の場です。船の着岸時は速やかに仕掛けを回収し、気持ちの良い挨拶を心がけましょう 。
  • 磯靴とライフジャケットの着用: 溶岩帯は非常に滑りやすく危険です。必ず「スパイクシューズ」と「ライフジャケット」を正しく着用し、万全の装備で挑みましょう 。
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