佐賀県藤津郡太良町、「月の引力が見える町」の最南端に位置する「大浦(おおうら)漁港」。日本最大の干満差を誇る有明海のエネルギーを最大限に享受するこの港は、広大な「ガタ泥」の干潟と、そこへ流れ込む河川の汽水域が織りなす「シーバスの聖地」です。2025年4月、89cmのランカーシーバスがキャッチされるなど、大型魚の期待値は有明海随一。1792年の「島原大変」や1962年の集中豪雨という過酷な災害を乗り越えてきた不屈の歴史と、全国ブランド「竹崎カニ」の旨みを育む豊かな海。2026年最新の釣況と、太良町が誇る美食の世界を圧倒的ボリュームでお届けします。
大浦漁港の基本スペック・施設情報
大浦漁港は、佐賀県が管理する第1種漁港です [1]。有明海の最深部に近く、最大6メートルに及ぶ潮位変動に対応した独自の港湾構造が特徴です。かつては小川原と呼ばれた地域にあり、古くから有明海の漁業拠点として、また「竹崎カニ」や「竹崎カキ」の水揚げ拠点として発展してきました。
| 漁港名 | 大浦漁港(おおうらぎょこう) |
|---|---|
| 漁港種類 | 第1種漁港(管理者:佐賀県) [1] |
| 所在地 | 佐賀県藤津郡太良町大字大浦 |
| 主なターゲット | シーバス(スズキ)、マゴチ、メバル、アジ、アオリイカ、コノシロ |
| 駐車場 | あり(漁港周辺に公共スペースあり。漁業車両優先) [7] |
| トイレ | あり(漁港近くの公園や直売所「たらふく館」などに完備) [7] |
| アクセス | JR長崎本線「肥前大浦駅」より徒歩約10分。国道207号線経由。 |
地形と潮回り:有明海の「ゆたたり」が育む泥土の生命力
大浦漁港を特徴づけるのは、平均5.4メートルに達する驚異的な干満差です [8]。満潮時には豊かな汽水域を形成し、干潮時には広大な干潟が露出します。この激しい物理環境の変化が、他では見られない栄養豊富な底土を育み、有明海特有の強靭な生態系を作り出しています。太良町の旧名「豊足(ゆたたり)」が示す通り、ここは食物が豊富で生命が溢れる場所です。
2025-2026年の潮流データによれば、大浦周辺はプランクトンの密度が極めて高く、ベイトフィッシュであるコノシロやサッパの群れが頻繁に接岸しています。このベイトを追って、80cmを超えるランカーシーバスや50cm級のマゴチが港内の澪筋(みおすじ)へと頻繁に入り込む、エキサイティングなゲームが展開されます。
大浦漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2026年最新版
① 河口・導流堤エリア(ランカーシーバス)
大浦最大の目玉ポイント。2025年4月29日の最新記録では、ここで89cmの特大シーバスがキャッチされています。濁りが強い有明海では、ルアーのシルエットを強調する「チャート系」や「ブラックカラー」が2026年の主流。特に imaの「k-太 58」など、水押しが強くキレのあるアクションが有効です [7]。
② 防波堤外向き・テトラ周り(メバル&マゴチ)
2025年4月には、23cm級の良型メバルがルアーでコンスタントに釣れています。また、ボトムを丹念に探ることで、23cm前後のマゴチ(成長個体は50cm超)の実績もあり、ジグヘッド+シャッドテールワームの組み合わせが2026年も鉄板です。
③ 港内スロープ・シャロー域(アジ&コノシロ)
ファミリーフィッシングにも適した安全なポイント。夏から秋にかけてはアジの回遊があり、サビキ釣りで数釣りが楽しめます。冬場には「10兆匹」とも形容されるほど(地元アングラー談)の圧倒的なコノシロが差してくることがあり、これを専門に狙う引っ掛け釣りや、ベイトとして活用する大型狙いも面白いエリアです [9]。
大浦小学校の教訓と1792年「島原大変」の記憶
大浦漁港の歴史は、自然の猛威に立ち向かい続けてきた不屈の歩みでもあります。
大浦小学校校舎倒壊(1962年)の教訓
昭和37年(1962年)7月8日、太良町を襲った集中豪雨は、大浦地区に甚大な被害をもたらしました。権現山の崩壊により、大浦小学校の校舎が倒壊し、死者44名を出すという戦後有数の大惨事となりました。この記憶は、現在の漁港における「土砂災害警戒」や「即時避難」という厳格な安全指針の根幹となっています。
1792年「島原大変肥後迷惑」の供養
今から200年以上前の寛政4年(1792年)、雲仙眉山の崩壊に伴う巨大津波が大浦の海岸を襲いました [10, 11]。当時、島原から流れ着いた犠牲者を「寄り人(よりうど)さま」として温かく迎え入れ、手厚く供養した歴史があります [12]。大浦漁港周辺に点在する供養碑は、今も人々の信仰と防災への誓いのシンボルです。
2025-2026年 大浦・太良エリアの最新ニュース
- 【2025年7月】太良町納涼夏まつり花火大会: 7月26日に道越環境広場と道の駅太良で開催。有明海を彩る花火が、多くの釣り客や観光客を魅了しました [13, 14]。
- 【最新】2026年1月 竹崎カキ最盛期: 今季は生育が良く、11月から始まったカキ小屋シーズンが最高潮を迎えています [15]。
- 【話題】「月の引力」観光の進化: 干満差を活かした「海中鳥居」などのスポットがSNSで拡散され、大浦漁港を拠点とする観光周遊が2025年も注目を集めました。
施設情報と「竹崎ブランド」の絶品グルメ
大浦漁港を訪れたなら、ここでしか味わえない「海の宝」を堪能しましょう。
- 竹崎かに 園: 大浦地区に位置する名店。旨みが凝縮された「竹崎カニ」のカニ飯やカニ汁が看板メニューです。
- 竹崎海産: 現役漁師が営むカキ小屋。有明海産の濃厚な「竹崎カキ」を、一年中炭火焼きで楽しめます [16]。
- お食事処 さんぽう: 有明海の絶景を一望しながら、新鮮な海産物を楽しめるスポット。
安全設備とルール:潮汐と土砂災害への警戒
- 潮汐表を必ず携帯: 日本一の干満差があるため、干潮時に沖へ行き過ぎると、満潮時に取り残される「孤立事故」の危険があります [8]。
- 集中豪雨時の避難: 1962年の教訓に基づき、雨天時には背後の斜面の変化に注意し、警戒レベルが上がった場合は速やかに高台へ避難してください。
- 特定水産動植物の採捕禁止: 佐賀県漁業調整規則により、あわび、なまこ、シラスウナギ等の採捕は厳禁です。
