多良漁港

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佐賀県藤津郡太良町、「月の引力が見える町」の中核を担う「多良(たら)漁港」。日本最大の干満差(最大約6メートル)を誇る有明海のエネルギーを全身に受けるこの港は、広大な「ガタ泥」の干潟と豊かな栄養塩が織りなす「シーバスと竹崎カニの揺りかご」です。景行天皇が「食物ハ豊二足ヘリ」と称賛した「豊足(ゆたたり)」の歴史から、1792年の巨大災害「島原大変」の記憶を今に伝える「寄り人(よりうど)さま」の供養碑まで。2026年1月、35cm級のデカアジの回遊や、コノシロを追って接岸するランカーシーバスの咆哮が止むことはありません。圧倒的なスケールで、多良漁港の深淵を徹底解剖します。

多良漁港の基本スペック・施設情報

多良漁港は、離島や辺地において漁場の開発や避難港として特に必要な施設として指定されている第4種漁港です 。有明海の最深部に位置し、潮の満ち引きによってその姿を劇的に変える、世界でも類を見ないダイナミックな港湾構造を持っています。

漁港名 多良漁港(たらぎょこう)
漁港種類 第4種漁港(管理者:佐賀県・太良町)
所在地 佐賀県藤津郡太良町大字多良
主なターゲット シーバス(スズキ)、ヒラメ、アジ、コノシロ、ムツゴロウ、マゴチ、メバル
駐車場 あり(道の駅太良の駐車場などが利用可能。約40台)
トイレ あり(道の駅太良内や公共広場に完備) [7, 8]
アクセス 長崎自動車道「武雄北方IC」より車で約40分。国道207号線沿い。

地形と潮回り:最大6mの干満差が支配する「有明の生命体」

多良漁港を理解する上で、有明海の「潮位」を知ることは生命線です。平均5.4m、最大6mに達する干満差は、満潮時には豊かな汽水域を形成し、干潮時には一面の広大な「ガタ泥」の干潟を出現させます 。この激しい物理的環境の変化が、太陽光の遠赤外線効果と相まってプランクトンを爆発的に増殖させ、竹崎ブランドの源泉となる豊かな食物連鎖を支えています。

2025-2026年の潮流データによれば、多良周辺はベイトフィッシュであるコノシロやサッパの密度が極めて高く、これを追って80cmを超えるランカーシーバスや50cm級のマゴチが港内の澪筋(みおすじ)へと頻繁に入り込みます 。干満のタイミングを正確に把握することが、多良での釣果を分ける決定的な要因です。

多良漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2026年最新版

① 港内護岸・澪筋エリア(ランカーシーバス)

多良で最もエキサイティングなのがシーバスゲーム。2026年1月15日の最新レポートでは、濁った水中でシルエットが強調される「チャート系」や「ブラック」のルアーが圧倒的な結果を出しています 。具体的には、imaの「k-太 58」など、水押しが強くキレのあるアクションが2026年のトレンドです 。潮が動き始めるタイミングでのリトリーブが攻略の肝となります。

② 外防波堤テトラ・常夜灯周り(デカアジ&メバル)

夜間のライトゲームが熱いポイント。2025年12月20日の記録では、28cm〜35cmの特大アジがワームでキャッチされています 。有明海の濁り対策として、蓄光力の強い「グロー(夜光)系」のワームを用いるのが2026年のセオリーです。ボトム付近をゆっくりとリトリーブすることで、カサゴやメバルの良型も安定して顔を見せます。

③ 道越環境広場周辺(ファミリー&サビキ)

足場が非常に良く、ファミリーフィッシングに最適。夏から秋にかけてはアジやサッパの数釣りが楽しめます。2025年7月26日にはここで「第34回太良町納涼夏まつり花火大会」が開催され、多くの釣り客も夜空の彩りを楽しみました 。

1792年「島原大変」の教訓|寄り人様が守る町の安寧

太良町の歴史は、有明海の恩恵と同時に、過去の凄惨な自然災害への畏敬の念によって紡がれています。

島原大変肥後迷惑(1792年)の記憶

寛政4年4月1日(1792年5月21日)、雲仙眉山の山体崩壊によって発生した巨大津波は有明海を越え、対岸の太良町を襲いました 。このとき島原側から流された多数の遺体が太良の海岸に打ち上げられました。地域住民は彼らを「寄り人(よりうど)さま」として温かく受け入れ、手厚く供養しました 。

歴史を語る供養碑

港周辺や町内には「溺死霊魂塔」などの供養碑が点在しており、200年以上経った今も、地域の人々によって大切に守られています 。これらの災害遺構は、現代の多良漁港における「津波への即時避難」という高い防災意識の根幹となっています。

2025-2026年 多良・太良町の最新トピックス

  • 【2026年1月】最新釣果報告: アジ 25cm、ブリ 82cmなど、冬の大型回遊が続いています 。
  • 【2025年7月】太良町納涼夏まつり花火大会: 7月26日に開催。道越環境広場と道の駅太良の両会場で同時に花火が打ち上げられ、有明海を鮮やかに彩りました 。
  • 【最新】竹崎カキ シーズン到来: 2025年11月から2026年3月末まで、「たらカキ焼海道」の各店舗が賑わいを見せています 。

施設情報と「たらカキ焼海道」の極上味覚

多良漁港を訪れたなら、有明海ならではの「宝」を堪能しましょう。

  • 竹崎海産: 現役漁師が営むカキ小屋。濃厚な竹崎カキや竹崎カニ、さらには夏限定の岩ガキまで、一年中新鮮な海の幸を炭火で堪能できます 。
  • 道の駅太良: 展望台からは「月の引力が見える」有明海のパノラマを楽しめます。地元の柑橘類や海産物の直売も充実しています 。
  • お食事処 海望: 竹崎カニを丸ごと一匹使った「カニちゃんぽん」が絶品。2025年も多くのメディアで紹介された名店です 。

安全設備とルール:月の引力と共に生きるルール

  • 潮汐表の常時携帯: 干満差が非常に激しいため、干潮時に沖へ歩きすぎると満潮時に戻れなくなる危険があります。必ず最新の潮位を確認しましょう 。
  • 津波避難の意識: 強い揺れを感じたら、過去の「島原大変」の歴史を教訓に、即座に国道207号線より高い内陸部へ避難してください 。
  • ゴミの完全回収: 有明海の干潟は世界的に貴重な湿地です。ビニールゴミ一つがムツゴロウやワラスボの命を奪うことを忘れずに 。

多良漁港を愛するアングラーの心得

伝説の地と美食の海を次世代へ美しく引き継ぐために。

  • 資源保護の意識: 15cm以下のブリ(モジャコ)等の採捕は禁止されています。豊かな有明海を守るため、ルールを守りましょう 。
  • 漁師さん優先の徹底: 港は「竹崎カニ」や「カキ」を育む漁師さんの大切な仕事場です。作業中は適切な距離を保ち、笑顔で挨拶を交わしましょう。
  • 地域コミュニティとの調和: 港周辺には供養碑などの神聖な場所もあります。騒音を控え、感謝の心を持って活動してください 。
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