東京都大島町、伊豆諸島最大の島・伊豆大島の北東部に位置し、神秘的な巨木の森と「日忌様(ひいみさま)」の伝説が色濃く残る「泉津(せんづ)漁港」。ここは、三原山の火山活動がもたらした独特の丸石垣の街並みが広がり、二本の巨木が岩壁を掴むパワースポット「泉津の切り通し」を背後に控える、まさに“神々の息吹を感じる港”です [1, 2, 3]。釣り人にとっては、黒潮の分流がダイレクトに差し込む潮通し抜群の「赤灯堤防」を擁し、秋のギンガメアジやショゴ(カンパチの幼魚)の猛烈な引き、そして冬の夜を彩る大型アジの実績で知られる大島屈指の実力派フィールド。2025年最新の釣況から、毎年1月24日の夜に「海を見てはいけない」とされる忌みの伝承、2024年11月に解禁された「新コマセ・ルール」、そして地元名物「べっこう寿司」のピリ辛な誘惑まで。圧倒的なボリュームで、泉津漁港の深淵なる魅力を徹底解剖します。
泉津漁港の基本スペック・施設情報
泉津漁港は、大島町が管理する第1種漁港です [4, 5]。島の主要港である岡田港と波浮港の中間に位置し、東海岸における重要な漁業拠点として機能しています。港内は透明度が極めて高く、堤防の足元から水深がしっかりと確保されているため、初心者からベテランまでストレスなく竿を出せる環境が整っています。2025年現在、駐車場や新設されたトイレなどのインフラも整備されており、離島フィッシングの拠点として非常に利便性が高いのが特徴です。
| 漁港名 | 泉津漁港(せんづぎょこう) |
|---|---|
| 漁港種類 | 第1種漁港(管理者:大島町) [4] |
| 所在地 | 東京都大島町泉津地内 |
| 主なターゲット | ショゴ(カンパチ)、ギンガメアジ、アジ、メジナ(グレ)、イサキ、アオリイカ、タカベ |
| 駐車場 | あり(漁港周辺の空きスペース。漁業活動を最優先してください) |
| トイレ | あり(漁港入り口付近に完備。非常に清潔です) [6] |
| アクセス | 元町港または岡田港より車で約15〜20分。大島一周道路沿い。 |
地形と潮回り:火山岩の断崖と「東流の本流」が導く豊饒の海
泉津漁港のポテンシャルを決定づけているのは、伊豆大島特有の火山地質と、外洋に面した東海岸のダイナミックな潮回りです。海底は基本的に溶岩が冷え固まった複雑な岩礁帯(シモリ)で構成されており、これが魚類にとっての「最高の隠れ家」を提供しています。特に赤灯台のある堤防付近は、岸から近い距離で水深が急激に深まっており、回遊魚が港内を回遊しやすい構造になっています [7]。
2025年の最新海洋調査によれば、泉津沖を流れる黒潮の分流が、北東から南西へと流れる「本流」として堤防先端をかすめています。これによりプランクトンが常に供給され、それを追って2025年10月には23cm前後のギンガメアジや24cm前後のショゴの爆釣が確認されました [8]。潮回りについては、下げ潮が港内の静穏域と外海の激流をぶつける「明暗の境界線」が最重要。2025年以降、このラインをダイソーの「メタルジグ 28g」等の安価なルアーで攻略するスタイルも、島内外のアングラーの間で人気を博しています [8]。
泉津漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025-2026年最新版
① 赤灯堤防・先端エリア(カンパチ&青物)
泉津で最も「夢」のある一級ポイントです [7]。2025年秋のレポートでは、ここでライトショアジギングを展開したアングラーが、40cmを超えるショゴや良型のシマアジをキャッチしています。足元から水深があるため、ボトムまで沈めてからのハイピッチジャークが有効。2025年11月15日より、東京都の規制変更により「まき餌(コマセ)」の使用条件が変更されており、カゴ釣りでのイサキ狙いも、かごサイズ「長さ23cm以下、外径5.5cm以下」の範囲内で本格化しています 。
② 港内岸壁・スロープ付近(アジング&ファミリーサビキ)
足場が完璧に整備されており、初心者や家族連れに最適なエリアです。2025年10月の最新情報では、サビキ釣りで15cm〜20cmのアジが鈴なりになり、初心者の家族でも2桁釣果を容易に達成しています [8]。また、夜間には常夜灯が効くため、0.8g〜1.5gのジグ単を用いたアジングにより、25cmクラスの良型アジも安定して報告されています。透明度が高いため、デイゲームでは「魚の動きを見ながら釣る」サイトフィッシングの醍醐味も味わえます。
③ 「泉津の切り通し」下・地磯(根魚&アオリイカ)
本格派のロックフィッシュ愛好家やエギンガーに愛されるポイントです。2025年の調査では、テキサスリグに「バグアンツ」等のワームを装着してシモリの際を探ることで、30cmを超えるアカハタやカサゴが安定してヒットしています [9]。また、秋にはアオリイカの新子のストック量も抜群。ただし、足場が滑りやすいため、フェルトスパイクブーツとライフジャケットの着用は必須条件です [5]。
日忌様の伝承と丸石垣の知恵|三原山信仰を守る「泉津」
泉津漁港の周辺には、離島ならではの厳しい歴史と、火山島特有の精神文化が重層的に積み重なっています。
「日忌様(ひいみさま)」伝説と1月24日の禁忌
泉津には、17世紀初頭の暴政に端を発する「日忌様」の伝説が今も厳格に受け継がれています [10, 2]。代官を殺害して島を脱出した25人の若者が冬の海で非業の死を遂げたことから、毎年1月24日の夜、彼らの霊が海から還ってくると信じられています。当日は「海を見てはいけない」という強力なタブーが存在し、住民は静粛に過ごします [2]。この伝説は、海への深い畏敬と、共同体の強い絆を象徴する泉津のアイデンティティそのものです。
丸石垣が彩る集落の景観
泉津の集落を歩くと、海岸の波で洗われた「丸石」を用いた美しい石垣が目に入ります [3, 11]。これは、火山活動によってもたらされた石材を生活に活用した先人の知恵。一方、村の総鎮守である「波治加麻(はじかま)神社」や「三原神社」の参道には、権威を象徴する精緻な「切石」が用いられており、信仰の場と生活の場を峻別する独自の空間設計がなされています [3, 11]。釣行の合間に、これら石造文化に触れることで、大島の歴史の厚みを感じることができます。
2025年 泉津漁港の最新ニュースとトピックス
2025年、泉津地区では伝統の節目と新たな観光の動きが注目を集めました。
- 【2025年2月】第70回伊豆大島椿まつり開催: 2月2日から3月16日まで開催 [12]。泉津エリアは日本最大級の椿園を持つ大島公園への重要拠点として、多くの観光客で賑わいました。期間中、漁港周辺でも「べっこう寿司」の即売会が行われました。
- 【最新】2025年10月 回遊魚の当たり年: 10月中旬、泉津漁港周辺でギンガメアジの群れが爆発。ルアーロッドを大きく曲げる強烈なファイトが各SNSで話題となり、ライトゲームファンが詰めかけました [8]。
- 【話題】「伊豆大島ミュージアム -ジオノス-」オープン: 2025年7月1日、火山と自然を学ぶ新拠点がオープン。泉津の「切り通し」に関する最新の研究成果も展示され、釣り客の間でも立ち寄りスポットとして人気です。
施設情報と大島名物「べっこう寿司」の饗宴
泉津での釣行を完璧なものにするなら、周辺の「極上の味」をチェックしましょう。
- 一峰(岡田港ターミナル内): 泉津から車ですぐ。一番人気の「べっこう寿司」は、旬の白身魚を島唐辛子醤油に漬け込んだ大島の名物料理です 。ピリッとした辛みが、釣りの後の疲れを吹き飛ばします。
- 明日葉そば: 伊豆大島特産の「明日葉(あしたば)」を練り込んだ麺料理 。独特の苦味と爽やかな香りが特徴で、椿油で揚げた明日葉の天ぷらと共に提供されるのが泉津流の贅沢です。
- 大島牛乳アイス: 「ホルスタイン島」と呼ばれた酪農の伝統を受け継ぐ、濃厚なアイス [13, 14]。釣りの合間のリフレッシュに、アングラーの間でも圧倒的な支持を得ています。
安全設備とルール:2024年11月解禁「新コマセ規制」の遵守
泉津漁港での釣りには、最新の東京都漁業調整規則の遵守が求められます。
- まき餌(コマセ)の新ルール: 2024年11月15日より、伊豆諸島でもコマセ釣りのルールが明確化されました 。かごは1仕掛けに1個、サイズは「長さ23cm以下、外径5.5cm以下」を厳守してください。1日の使用量は最大9kgまでと定められています 。
- ライフジャケットの完全着用: 2025年現在、東京都内の全漁港で安全管理のためライフジャケットの着用が厳格に義務付けられています [5]。泉津の堤防は波を被りやすいため、装備を怠らないでください。
- 日忌様の夜(1月24日)の釣行自粛: 地域の伝統行事への敬意として、1月24日の夜間釣行は控えるのが「大人のマナー」です。地域住民とのトラブルを避けることが、釣り場を守ることに直結します。
