富山湾のほぼ中央に位置し、全国的にも珍しい「昼セリ」の活気が響き渡る「新湊(しんみなと)漁港」。ここは「富山湾の宝石」シロエビや「高志の紅ガニ」の水揚げ拠点として知られ、背後には壮大な新湊大橋と帆船海王丸が鎮座する、まさに富山観光と漁業のシンボルです。釣り人にとっては、海底谷「ふけ」がもたらす深海の恩恵により、堤防からヒラメ、マゴチ、さらにはタチウオや大型青物が狙える北陸屈指のハイポテンシャル・エリア。2024年能登半島地震による液状化被害を不屈の精神で乗り越え、2025年後半にはシロエビの資源量が震災前の水準(51.7トン)にまで劇的に回復しました [1]。1890年に132隻もの北前船が活躍した「放生津(ほうじょうず)」の歴史を胸に、2026年の爆釣予測を見据えた最新の攻略ガイドをお届けします。
新湊漁港の基本スペック・施設情報
新湊漁港は、富山県が管理する県営の第3種漁港です [2]。射水市のウォーターフロントの中心であり、高度な衛生管理機能を備えた魚市場と、観光客向けの「新湊きっときと市場」が隣接しています。2025年現在は、震災復興による岸壁の耐震強化に加え、スマート漁港化によるセリのデジタル化も進められています。
| 漁港名 | 新湊漁港(しんみなとぎょこう) |
|---|---|
| 漁港種類 | 第3種漁港(管理者:富山県) |
| 所在地 | 富山県射水市八幡町・海王町 |
| 主なターゲット | シロエビ(船)、ベニズワイガニ(船)、ヒラメ、マゴチ、カマス、アジ、タチウオ |
| 駐車場 | あり(「海王丸パーク」や「きっときと市場」に大規模無料駐車場完備) |
| トイレ | あり(各隣接施設に完備。非常に清潔です) |
| アクセス | 北陸自動車道「小杉IC」より車で約20分。万葉線「東新湊駅」より徒歩約5分。 |
地形と潮回り:深層水が湧き上がる「富山湾の心臓部」
新湊漁港が抜群の魚影を誇る理由は、湾内でも特に急峻な海底地形にあります。岸からわずか数キロで水深が急降下する海底谷「ふけ」が、新鮮なプランクトンと深海性のベイトフィッシュを港口まで運びます [3]。2025年の最新観測によれば、震災による海底地滑りの影響も沈静化し、シロエビの生息密度が1時間あたり372個体を確認するなど、生態系は完全に正常化しています [1]。
潮回りについては、庄川からの豊富な淡水流入が対馬暖流とぶつかり、堤防周辺に強力な潮目を形成します。この「ささ濁り」の状態が、逆にヒラメやマゴチの警戒心を解く好条件となり、2026年に向けては、海水温の高止まりにより南方系のサワラやダツの回遊期間がさらに延長される予測が出ています。
新湊漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025-2026年最新戦略
① 新湊東防波堤・先端エリア(カマス&フクラギ)
新湊で最も潮通しが良い一級ポイント。2025年の最新釣果レポートでは、1月から2月にかけて35cm超の大型カマスが爆釣し、釣り場が激しく混雑しました。2026年のトレンドは、40g前後のメタルジグ「ダイワ サムライジグ」を用いたボトム攻略。朝まずめに底から高速巻きで誘うアクションに、50cm級のフクラギ(ブリの若魚)が猛烈に反応しています。
② 港内バース・海王丸パーク周辺(ヒラメ&マゴチ)
足場が完璧で、ファミリーやルアーマンに人気のエリア。2025年のヒットルアーは「コアマン VJ-22」のシルバーヘッド。底をスローにリトリーブする「テロテロ攻撃」がマゴチ狙いに効果的で、40cmオーバーの記録が相次いでいます。砂地のため根掛かりが少なく、初心者でも底取りを練習しながら釣果を上げられるポイントです。
③ きっときと市場裏・常夜灯下(アジ&タチウオ)
ナイトゲームの聖地。2025年秋にはアジングで20cm前後の数釣りが楽しめました。ヒットルアーは「34 パフネーク」のクリアカラー。夜間はタチウオの回遊もあり、メタルジグのフォールアクションで指3本〜4本サイズが狙えます。2026年はエステルラインを用いた超軽量ジグヘッドの釣法がさらに主流となるでしょう。
放生津の誇りと北前船|加賀藩を支えた「海の玄関口」
新湊漁港の周囲には、日本の地方経済を支えた北前船の歴史と、自然災害との戦いの記憶が刻まれています。
明治23年、132隻の北前船が舞った港
江戸時代から明治にかけて、新湊(放生津)は加賀藩の財政を下支えする重要拠点でした。明治23年(1890年)の記録では、50石以上の船舶数が132隻を数え、富山県内1位、全国でも9位という驚異的な繁栄を誇りました。旧北前船主の邸宅が残る街並みは、当時の豪商たちの情熱を今に伝えています。
「有磯海」の万葉ロマン
万葉歌人・大伴家持が、弟の死を悼み詠んだ歌から生まれた「有磯海(ありそうみ)」という言葉。放生津から見える海の美しさがその語源の一つとされ、古くから多くの文人に愛されてきました。2024年の震災では液状化被害もありましたが、こうした「不屈の伝統」が、迅速な復興とシロエビ資源の完全復活を支える原動力となりました [1]。
2025年 新湊漁港の最新ニュースとトピックス
- 【2025年9月】シロエビ資源・完全復活: 県と国の合同調査により、震災による不漁を脱し、水揚げが地震前の水準に回復 [1]。新湊きっときと市場でも、再び新鮮なシロエビ料理が並び始めました。
- 【2025年1月11日】PUB stripe 新店オープン: きっときと市場内に、ブランド魚「いみずサクラマス」を使った『フィッシュ&チップス』の英国料理店がオープン。釣行後の新名物として話題です。
- 【最新】2025年10月 料金改定: 新湊きっときと市場内の飲食店「きっときと亭」等でメニュー価格の適正化が行われ、より質の高いサービス提供が始まっています。
施設情報と「富山湾の宝石」絶品グルメ
- 新湊きっときと市場: 漁港隣接の巨大施設。2025年も「白えびづくし御膳(2,200円)」が大人気。シロエビソフトクリームの、バニラとエビの塩気のハーモニーは必食です。
- 新湊かに小屋: 9月から5月のカニシーズン限定。市場で競り落とされたばかりの「高志の紅ガニ」を、その場で釜茹でにして豪快に味わえます。
- きときと食堂: 早朝から営業。獲れたての地魚を使った海鮮丼や、富山名物「かけ中(うどん出汁の中華麺)」は、朝マズメ後のアングラーに最高の癒やしを提供します。
安全設備とルール:能登半島地震の教訓
- 強い揺れを感じたら即避難: 2024年の地震では、新湊を含む沿岸部で液状化が発生しました [4]。揺れを感じたら堤防を過信せず、即座に「放生津小学校」や「射水市新湊庁舎」などの指定避難所へ移動してください。
- 昼セリ見学のルール: 12:30から行われる昼セリは、清掃管理費100円で見学可能ですが、作業の邪魔にならないよう指定エリアを遵守しましょう。
- 資源保護の徹底: シロエビやベニズワイガニの繊細な資源を守るため、2026年に向けた新たな操業ルールが策定されています。レジャーでの乱獲も厳禁です [1]。
