滑川市と富山市の境界線上に位置し、上市川の清冽な流れが富山湾へと注ぎ込む接点に佇む「高月(たかつき)漁港」。現在は砂の堆積により漁港としての本来の機能は縮小しているものの、その分、汽水域特有の豊かな生態系が維持された「隠れたライトゲームの聖地」として再注目されています。春には世界的に有名な「ホタルイカの身投げ」が周辺海岸で観測され、それを追ってシーバス(スズキ)やクロダイが狂乱する「ホタルイカパターン」の激アツスポットへと変貌します。2024年の地震を乗り越え、2025年は隣接する「ほたるいかミュージアム」と共に観光・レジャーの復興が加速。2026年に向け、自然のままの姿を残す高月の海の真髄を解き明かします。
高月漁港の基本スペック・施設情報
高月漁港は滑川市が管理する第1種漁港です。現在は堆砂により大型船の入港は制限されていますが、上市川河口に隣接するその立地は、淡水と海水が混ざり合う絶好のフィッシングエリアを提供しています [1]。
| 漁港名 | 高月漁港(たかつきぎょこう) |
|---|---|
| 漁港種類 | 第1種漁港(管理者:滑川市) |
| 所在地 | 富山県滑川市高月 |
| 主なターゲット | シーバス、クロダイ、ハゼ、キジハタ、アオリイカ、メバル |
| 駐車場 | あり(周辺の公共スペースを利用。近隣公園に大型駐車場あり) [1] |
| トイレ | あり(道路を挟んだ向かい側の公園内に完備) [1] |
| アクセス | 北陸自動車道「滑川IC」より車で約10分。あいの風とやま鉄道「滑川駅」より徒歩約8分。 |
地形と潮回り:上市川が作り出す「汽水域のダイナミズム」
高月漁港の最大の魅力は、上市川河口から流れ出す淡水が形成する「塩水くさび(汽水域)」にあります。河川が運ぶ豊富な栄養分はベイトフィッシュを呼び寄せ、それを狙うシーバスやクロダイを定着させています。海底は砂地主体ですが、かつての漁港の名残である崩れた突堤やテトラの残骸が、複雑なストラクチャー(障害物)を形成しており、根魚の好ポイントとなっています [1]。
潮回りについては、下げ潮のタイミングで河川の流れが強まる際、港外の海水とぶつかって発生する「ヨレ」が狙い目です。また、春のホタルイカシーズンには、沖合の「ふけ(海底谷)」から接岸するホタルイカが河口の反転流に溜まりやすく、これが2025年も多くのアングラーを熱狂させた要因となっています [6]。
高月漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025-2026年最新戦略
① 上市川河口・導流堤周辺(シーバス&クロダイ)
シーバス狙いのメインステージ。2025年の最新戦略は、3月から5月にかけての「ホタルイカパターン」です。クリアカラーのプラグを用いたデッドスロー(極低速巻き)が2026年も最強のタクティクスとなるでしょう。また、夏場には河口内でのトップウォーターゲームで、40cmクラスのクロダイ(チンタ)が反応しています。
② 港内・旧バース跡(ハゼ&ライトゲーム)
港内は埋まり気味ですが、それが逆にハゼの絶好の住処となっています [1]。2025年秋のレポートでは、小型の天秤仕掛けにイソメを用いたチョイ投げで、数釣りが楽しまれています。また、夜間にはアジングタックルを用いたメバリングも好調で、「エコギア アジマスト」などのソフトルアーを用いた表層引きが2026年のトレンドです。
③ 崩れ突堤・先端部(キジハタ&アオリイカ)
海に面した古い突堤周辺は、潮通しが良く大型魚の回遊ルート。2025年夏には35cmクラスのキジハタが記録されています [1]。秋にはアオリイカの魚影も濃く、「エギ王K 3.0号」を用いたスローフォールアクションに好反応を示しています。足場が一部不安定なため、滑りにくいソールの着用が必須です。
滑川と富山の境界|堆砂と生きる「幻の漁港」
高月漁港には、自然の力による地形変化と、地域の歴史が刻まれています。
「高月」の名の由来と境界史
高月地区は、滑川市と富山市の境界に位置し、古くから物流の結節点でした。「高月」という地名は、夜空に高く昇る月が上市川の清流に映る美しさから名付けられたという説があります。漁港としての機能が縮小した現在も、この情緒ある風景は地元住民に愛され続けています。
ホタルイカの「群遊海面」としての誇り
滑川から魚津にかけての海面は、世界的に珍しいホタルイカの生息地として、国の特別天然記念物に指定されています [7]。高月漁港周辺もその恩恵を受けており、過去には漁港機能を維持するための浚渫(しゅんせつ)と自然保護の間で議論があった歴史もあります。現在は、自然な地形を活かしたレジャーの場としての価値が再認識されています。
2025年 滑川・高月漁港の最新ニュース
- 【2025年4月1日】ほたるいか海上観光スタート: 隣接する滑川漁港より、2025年度の海上観光船が運航を開始。高月周辺の海域も、幻想的な光に包まれました。
- 【最新】2025年12月 シーバス好調: 初冬のハタハタパターンを前に、上市川河口周辺で70cmクラスのシーバス(スズキ)がキャッチされ、SNSで話題となっています [1]。
- 【話題】2026年 護岸整備計画: 地震後の安全強化の一環として、一部崩れた突堤周辺の立入規制と安全柵の設置が検討されており、より安全なレジャー環境の構築が進んでいます。
施設情報と「ホタルイカの聖地」の味
- パノラマレストラン光彩: ほたるいかミュージアム2階にある絶景レストラン。2025年最新の「蛍烏賊御膳(2,500円)」は、刺身、天ぷら、酢味噌和えなどホタルイカを堪能できる逸品です。
- ほたるいかバーガー: ミュージアム内の売店で販売される滑川の名物。サクサクのホタルイカフライとバンズの相性が抜群で、釣行の合間の軽食に最適です。
- プロトン凍結ホタルイカ: 「レストラン光彩」では、最新の冷凍技術を用いて、オフシーズンでも獲れたての鮮度に近いホタルイカを提供しています。
安全設備とルール:上市川の増水と避難指標
- 大雨時の急激な増水に注意: 上市川の河口にあるため、上流での豪雨後は急激に増水し、流木などが押し寄せます。天候悪化時は直ちに堤防から退避してください。
- 地震時は「滑川中学校」へ: 2024年の地震を教訓に、滑川市では迅速な高台避難を推奨しています。揺れを感じたら、即座に指定避難所へ移動しましょう [8]。
- 立入禁止区域の厳守: 崩落が進んでいる突堤部分は非常に危険です。現地の看板や規制に従い、無理な侵入は絶対に控えてください。
