曲漁港

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徳島県阿南市椿町、リアス式海岸の最奥部にひっそりと佇む「曲(まがり)漁港」。その名の通り、入り組んだ湾が複雑に「曲がる」ことで生まれたこの港は、紀伊水道の荒波を完全に遮断する究極の天然シェルターです。かつて阿波水軍の豪傑たちが軍船を隠したという伝承が残るこの地は、現在、ショアジギングの聖地としてアングラーから熱い視線を浴びています。2025年12月末には80cmを超えるブリが回遊し、港内では30cm級の「年無し一歩手前」の大型カワハギが27枚という驚異的な爆釣記録を叩き出しました。2026年への期待が最高潮に達する中、秘境感漂う椿泊の景観と、最新のブレードジグ・テクノロジーが融合する曲漁港のポテンシャルを徹底解説します。

曲漁港の基本スペック・施設情報

曲漁港は、徳島県阿南市が管理する第1種漁港です。阿南市の最南端に近い椿町に位置し、蒲生田岬の北側に大きく湾入した橘湾内にあります。周囲を山に囲まれた地形は風に強く、台風時の避難港としても重要な役割を果たしています。椿泊漁業協同組合の管轄にあり、伝統的な一本釣り漁やワカメ養殖が盛んな、活気ある漁師町の一角を担っています。

漁港名 曲漁港(まがりぎょこう)
漁港種類 第1種漁港(管理者:阿南市)
所在地 徳島県阿南市椿町曲
主なターゲット ブリ、ハマチ、カワハギ、アジ、アオリイカ、チヌ、グレ
駐車場 あり(漁港内に空きスペースあり。作業の邪魔にならないよう駐車してください)
トイレ なし(近隣の「椿自然園」等の施設を利用、または事前に済ませることを推奨)
アクセス 徳島自動車道「徳島IC」より車で約1時間20分。JR牟岐線「阿波橘駅」より車で約35分。

地形と潮流:阿波の松島を象徴する「究極の風裏」

曲漁港の最大の特徴は、その複雑な入り江構造による「静穏度」です。橘湾(阿波の松島)の南側に位置し、外海のうねりが直接届かないため、海面は常に鏡のように穏やかです。しかし、一歩港の外へ出れば紀伊水道の本流と交差する急深なエリアが広がっており、この「静と動」のギャップが大型魚の回遊を促しています。

2025年の最新海洋データによれば、海底は砂地と岩礁、さらには海草帯がパッチワーク状に広がっており、これが多彩な魚種の生息を支えています。特に冬場、北西の季節風が吹き荒れる日でも、背後の山が壁となる曲漁港は「唯一釣りが成立する場所」として多くのアングラーに選ばれています。2026年に向けては、近年の海水温上昇の影響で、これまで少なかった南方系の魚種(メッキアジなど)の定着も確認されており、ターゲットの多様化が進んでいます。

曲漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025-2026年最新戦略

① 南側大堤防・先端エリア(青物ジギング)

曲漁港で最も「夢」があるポイント。2025年12月30日の最新レポートでは、82cmのブリがショアジギングでキャッチされています。ヒットルアーは「ダイワ セットアッパー 125S-DR」のチャートバックカラー。朝まずめのタイミングでベイト(イワシ)が接岸する瞬間を逃さないのが2025年の勝利の方程式です。4000番以上のリールと10ft前後のMHクラスロッドが必須の装備となります。

② 港内護岸・車横付けエリア(爆釣カワハギ&サビキ)

足場が非常に良く、家族連れやテクニカル派に最適なエリア。2025年12月末、胴突き仕掛けを用いたカワハギ狙いで、トップ27枚という驚異的な釣果が報告されました。サイズも26cm前後の良型が揃っており、2026年初頭にかけても期待大。サビキ釣りでは25cmクラスのマアジも混じり、アジングでは1g前後のジグヘッドに「レインズ チビキャロスワンプ」のクリア系ワームが2025年の鉄板セッティングです。

③ 北側岩礁帯・ミオ筋(アオリイカ&グレ)

エギングとフカセ釣りの好ポイント。2025年11月15日には、1kgオーバーのキロアップ・アオリイカが「ヤマシタ エギ王K 3.5号(パッションレッド)」でキャッチされています。潮が大きく「曲がる」ミオ筋付近を狙うことで、回遊してくる大型個体を効率よく狙えます。また、フカセ釣りでは30cm〜40cm超の年無しチヌや良型のグレも安定しています。

阿波水軍の秘匿港と「松鶴城」の誇り|曲の郷土史

曲漁港を含む椿泊エリアは、戦国時代から江戸時代にかけて、日本の海を席巻した豪傑たちの本拠地でした。

阿波水軍の大将・森氏の拠点

戦国時代、阿波水軍を率いた森村春は、徳島藩主・蜂須賀家政からこの地を与えられ、土佐(長宗我部氏)への備えとして「松鶴城(しょうかくじょう)」を築城しました。曲漁港の入り組んだ入り江は、敵船から軍船を隠すための「隠し港」としても機能していたと言い伝えられています。森一族は3,000石の知行地を持ち、参勤交代の船運や、朝鮮出兵での軍功など、徳島藩の「海の守護神」としてその名を轟かせました。港に響く波音は、今も水軍の誇りを伝えています。

八幡神社の椿伝説と地名の由来

曲漁港から少し離れた椿地区の八幡神社には、80歳の老人が椿の木で神像を刻んだという伝説があり、これが「椿」という地名の由来になったとされています。かつては陸路の難所であり、船でしか訪れることができなかったこの「秘境」が、現在、釣りという形で人々に開放されているのは、まさに歴史の妙と言えるでしょう。周辺の独特な木造家屋が密集する景観は、往時の城下町の賑わいを今に留めています。

2025-2026年 曲漁港の最新ニュースとトピックス

2025年、曲漁港周辺では釣り大会と観光振興が融合した新たな取り組みが始まりました。

  • 【2026年1月11日】釣〜リズムフェスティバル2026: 隣接する牟岐エリアと連動し、阿南・海部地域を挙げての釣りイベントが開催。優勝者には豪華賞品が贈られ、曲漁港を訪れるアングラーも大会の熱気に包まれました。
  • 【2025年3月】椿自然園「椿まつり」: 3月1日から20日まで開催。700種類3000本の椿が咲き誇り、釣行の合間に訪れる観光客で賑わいを見せました。
  • 【最新】2025年12月 音楽花火の打ち上げ: 牟岐港などで初開催された音楽花火が曲漁港の夜空からも確認され、釣り人と地元住民が共に冬の美景を楽しみました。

施設情報と椿泊の絶品ハモ料理ガイド

曲漁港での釣行を忘れられないものにするなら、周辺の「水軍の味」をチェックしましょう。

  • 椿自然園: 橘湾を一望できる展望レストランを併設。2025年度も「ハモ♪大満足プラン」が人気で、地元椿泊で水揚げされたブランドハモを鍋、刺身、天ぷらで堪能できます。宿泊プランは1泊2食付き8,500円〜とリーズナブルです。
  • アワビ満喫プラン: 2月下旬のアワビ漁解禁に合わせ、新鮮なアワビの刺身や踊り焼きが楽しめるプランが登場。2025年も「これを目当てに来た」というアングラーが絶えません。
  • 自動販売機完備: 港の道路向かいに飲料の自動販売機が設置されており、長時間の釣行でも安心です。

安全設備とルール:1946年昭和南海地震の教訓

曲漁港は静かな海ですが、自然の猛威に対する意識は欠かせません。

  • 即時の高台避難: 1946年の昭和南海地震では、周辺の海岸地一帯が泥海と化す被害が出ました。強い揺れを感じたら、即座に堤防を離れ、背後の山側(椿自然園方面など)へ避難してください。
  • ライフジャケットの完全着用: 2025年12月末、徳島小松島店からも安全装備の徹底が呼びかけられています。急深なエリアが近いため、自己防衛は必須です。
  • 冬季の突風に注意: 風裏とはいえ、山の間を抜けてくる突風が発生することがあります。キャスト時の安全確認を怠らないようにしましょう。

曲漁港を愛するアングラーの心得

阿波水軍が守り抜いたこの秘境を未来へ繋ぐため、以下のマナーを徹底してください。

  • ゴミゼロのプライド: 釣り糸やワームの切れ端一つ残さない美徳を持ちましょう。マナー違反は素晴らしい釣り場を閉鎖に追い込みます。
  • 漁師さんへの敬意: 椿泊の漁師さんは伝統を重んじます。網の整理や船の出入りがある際は、笑顔で場所を譲りましょう。
  • 夜間の騒音規制: 民家が近いポイントがあります。車のドアの閉鎖音やエンジンのかけっぱなしには十分に配慮してください。
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