撫佐漁港

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徳島県鳴門市瀬戸町、穏やかな「ウチノ海」を眼前に望む「撫佐(むさ)漁港」。ここは約50年前、真珠養殖が盛んだった時代に養殖筏へ釣り人を乗せたことが始まりとされる、日本の「筏釣り(カセ釣り)」発祥の地の一つです。海底はフラットな砂地ながら、養殖生簀からこぼれる餌に寄せられた「居付きの巨大真鯛」や、冬の澄み潮で活発化する「尺アジ」の宝庫として知られています。撫佐公民館に立つ震災記念碑が語る1946年の凄惨な被害と防災の誓い。最新の観光拠点「tonaru SETO」での阿波おどり体験から、絶品「鳴門わかめ」の収穫体験まで。伝統と最新レジャーが交差する、撫佐漁港の真髄を徹底解剖します。

撫佐漁港の基本スペック・施設情報

撫佐漁港は、鳴門市が管理する第1種漁港です [2]。ウチノ海の最奥部に位置し、対馬暖流の影響を受ける外海とは対照的な「天然の巨大な生け簀」のような静穏な環境が特徴です。現在は、室撫佐漁業協同組合が管轄し、真鯛やわかめの養殖、そして全国からファンが集まる筏釣りの拠点港として機能しています。

漁港名 撫佐漁港(むさぎょこう)
漁港種類 第1種漁港(管理者:鳴門市) [2]
所在地 徳島県鳴門市瀬戸町撫佐本村 [3]
主なターゲット マダイ(居付き鯛)、クロダイ(チヌ)、アジ、メバル、ヒラメ、キス
駐車場 あり(港内に無料駐車スペースあり)
トイレ あり(男女共用トイレ完備)
アクセス 神戸淡路鳴門自動車道「鳴門IC」より車で約15分。ウチノ海公園近く。

地形と海洋特性:ウチノ海が育む「12mのフラット砂地」と養殖の恩恵

撫佐漁港の沖合に広がるウチノ海は、周囲を島々に囲まれた閉鎖的な海域でありながら、複数の瀬戸を通じて常に海水が循環しています。撫佐周辺の海底は水深およそ12mで安定しており、根掛かりの少ないフラットな砂地がどこまでも続いています [3]。この地形が、ビギナーやファミリーでも快適にボトムを攻略できる最大の要因です。

2025-2026年の海況分析によれば、港周辺に設置された真鯛の養殖生簀が「巨大な集魚装置」として機能しており、野生のマダイやクロダイが高密度に定着しています 。特に冬場には、小鳴門海峡から回遊してくるアジやイワシの群れが湾内に滞留。これを追ってメーター級のスズキや大型ヒラメが筏の周りへと回遊してくる、非常に生命感に満ちたフィールドです [3]。

撫佐漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2026年最新版

① 撫佐沖・鳴門新筏エリア(真鯛&クロダイ)

撫佐漁港から渡船(和田渡船など)でアクセスするメインポイント。2025年後半のデータでは、筏周辺でのダンゴ釣りやタイラバにおいて、70cmを超える「居付きの真鯛」が複数報告されています [3, 5]。2026年の注目リグは、潮流の抵抗を極限まで抑えた「ダイワ 紅牙 エアポータブル」によるフィネスタクティクス。繊細なアタリを掛けていくスタイルが、スレた大型個体に有効です 。

② 撫佐漁港・大波止(アジング&メバリング)

足場が良く、ナイトゲームが熱いポイント。2026年1月初旬の実釣レポートでは、ジグ単1.5gによるアジングで25cm〜28cmのアジが安定して釣れています 。ワームは「ダイワ シラスビーム 1.5インチ(桜ドットグロー)」など、微弱な発光で誘うタイプが2026年のトレンドです 。常夜灯の明暗部を丁寧に探るのが攻略の肝となります。

③ 港内護岸・砂地シャロー(ヒラメ&マゴチ)

陸っぱりからのフラットフィッシュ狙い。2025年12月30日の釣果報告では、近隣で71cmの巨大ヒラメがキャッチされており、撫佐周辺の砂地エリアの爆発力を証明しています 。ルアーは、ボトムを叩きすぎず砂煙を上げられる「ハヤブサ ジャックアイ船マキ(レッドゴールド)」などが、広範囲をサーチするのに2026年も有効です [5]。

「阿波の鯛網」の誇りと昭和南海地震の碑|撫佐が語る不屈の教訓

撫佐漁港の周囲には、伝統の漁法と凄惨な災害の記憶が刻まれています。

「阿波の鯛網」と撫佐の漁師

撫佐地区は古くから「鯛網」と呼ばれる大規模な網漁の拠点として栄えました。藩政時代には、ここで獲れた真鯛が「献上鯛」として珍重され、撫佐の漁師たちはその確かな技術を代々継承してきました。この歴史的背景が、現在の養殖技術やブランド真鯛の品質維持へと繋がっています。

撫佐震災記念碑(1946年〜)

撫佐公民館付近には、1946年12月21日に発生した「昭和南海地震」の被害を伝える記念碑が建立されています。当時、撫佐では地震発生からわずか10分余りで津波が来襲し、路地を通って集落の奥まで波が押し寄せました 。碑文には「地震の後は津波が来るので直ちに高台へ避難せよ」という、文字通り命を守るための教訓が刻まれています 。釣行の際、この碑を訪れることで、海の恵みへの感謝と備えの大切さを再確認できます。

2025-2026年 撫佐・瀬戸町エリアの最新ニュース

  • 【最新】2026年1月 アジング好調: 年明けから港内で27cmのマアジや良型メバルが連発。ベイトとなるキビナゴの接岸が好影響を与えています [7, 14]。
  • 【2025年12月】なると北灘クラフトフェア「にゃんこフェス」: 12月21日、近隣施設にて開催。多くの釣り客が家族連れで訪れ、地域の新たな交流の場として賑わいました。
  • 【話題】「tonaru SETO」阿波おどり公演: 旧瀬戸小学校跡地にて土日祝日に開催中。漁師町特有の力強い演舞が、観光客の注目を集めています。

周辺施設と「鳴門鯛×わかめ」極上グルメ

撫佐漁港での釣行を完璧なものにする、周辺の美食スポットです。

  • あおあをナルトリゾート「鳴門わかめ体験」: 2月〜3月限定。船で沖合の棚へ向かい、自ら収穫したわかめを塩蔵加工。その場で味わう「生わかめしゃぶしゃぶ」は、産地ならではの贅沢です 。
  • うづ乃家: 鳴門公園内に位置。名物「鯛丼」(1,950円)は、特製ダレに漬け込んだ新鮮な鯛と鳴門わかめがたっぷりのった、旅のハイライトに相応しい逸品です 。
  • JF北灘 魚じょ、とれたて食堂: 車で約15分。北灘漁協直送の「よくばり鯛定食」や、ブランド魚「すだちぶり」を堪能できる産直レストランです 。

安全設備とルール:ウチノ海を守るマナーと防災

  • 筏の上での安全確保: 撫佐沖の「鳴門新筏」では、ロープや生け簀に仕掛けを引っ掛けないよう、マナーを徹底してください 。ライフジャケットの着用は厳格なルールです [15]。
  • 早期避難の徹底: 強い揺れを感じたら、1946年の教訓に基づき、直ちに荷物を置いて「瀬戸小学校」や周辺の高台(海抜10m以上)へ避難してください 。
  • 資源保護: 徳島県漁業調整規則により、全長12cm以下のマダイ(7〜9月)や20cm以下のウナギの採捕は禁止されています [16, 17]。

撫佐漁港を愛するアングラーの心得

筏釣りを育み、歴史が紡がれたこの穏やかな海を次世代へ。

  • ゴミの100%持ち帰り: ウチノ海の繊細な環境を守るため、ラインクズ一つ残さない美意識を持ちましょう。プラスチックゴミは海洋生態系への重大なダメージとなります。
  • 地元住民への配慮: 港は島民や漁師さんの大切な生活の場です。夜間の大声や、ライトの照射方向には最大限の注意を払い、笑顔で挨拶を交わしましょう。
  • 駐車マナーの遵守: 指定された駐車スペース(撫佐漁港内など)を利用し、路上駐車は絶対に避けてください 。
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