日本全国の漁港における2022年の鯵(アジ)の合計水揚量ランキングをご紹介します。このデータは、全国の漁港でのアジの上場水揚量を基にしたランキングです。鯵は日本の食卓に欠かせない魚であり、各地で多くの水揚げが行われています。
あじ(鯵)の2022年水揚量日本一は、長崎県の松浦漁港でした。長崎県の漁港が上位に多数ランクインしています。特に松浦漁港と長崎漁港は、全国の漁港の中で1位と2位を占めており、長崎県がアジの主要産地であることが分かります。
鳥取県(境漁港)と佐賀県(唐津漁港)も上位にランクインしており、九州と中国地方がアジ漁において重要な役割を果たしています。
農林水産省調査、産地水産物流通調査(2022年) の産地上場水揚量・卸売価格(147漁港)漁港別品目別上場水揚量・卸売価格による調査結果となります
※あじの漁獲量は、まあじ・むろあじの「上場水揚量」の区分で集計されています。
単位(上場水揚量:t)
順位 | 漁港名 | 都道府県 | 上場水揚量 |
1位 | 松浦漁港 | 長崎県 | 19,311 |
2位 | 長崎漁港 | 長崎県 | 18,767 |
3位 | 境漁港 | 鳥取県 | 12,347 |
4位 | 唐津漁港 | 佐賀県 | 9,668 |
5位 | 佐世保漁港 | 長崎県 | 5,912 |
6位 | 北浦漁港 | 宮崎県 | 5,864 |
7位 | 枕崎漁港 | 鹿児島県 | 4,542 |
8位 | 福岡漁港 | 福岡県 | 3,451 |
9位 | 浜田漁港 | 島根県 | 2,931 |
10位 | 阿久根漁港 | 鹿児島県 | 2,504 |
11位 | 鶴見漁港 | 大分県 | 1,686 |
12位 | 田平漁港 | 長崎県 | 1,655 |
13位 | 萩漁港 | 山口県 | 1,368 |
14位 | 奈屋浦漁港 | 三重県 | 818 |
15位 | 牛深漁港 | 熊本県 | 750 |
16位 | 舞鶴漁港 | 京都府 | 647 |
17位 | 安乗漁港 | 三重県 | 612 |
18位 | 下関漁港 | 山口県 | 573 |
19位 | 氷見漁港 | 富山県 | 527 |
20位 | 愛南(深浦)漁港 | 愛媛県 | 463 |
21位 | 魚津漁港 | 富山県 | 435 |
22位 | 石巻漁港 | 宮城県 | 415 |
23位 | 銚子漁港 | 千葉県 | 369 |
24位 | 輪島漁港 | 石川県 | 359 |
25位 | 豊浜漁港 | 愛知県 | 333 |
26位 | 内之浦漁港 | 鹿児島県 | 330 |
27位 | 仙崎漁港 | 山口県 | 313 |
28位 | 鹿児島漁港 | 鹿児島県 | 304 |
29位 | 敦賀漁港 | 福井県 | 248 |
30位 | 七尾漁港 | 石川県 | 247 |
31位 | 焼津漁港 | 静岡県 | 229 |
32位 | 上越漁港 | 新潟県 | 226 |
33位 | 女川漁港 | 宮城県 | 226 |
34位 | 新湊漁港 | 富山県 | 217 |
35位 | 沼津漁港 | 静岡県 | 212 |
36位 | 新潟漁港 | 新潟県 | 191 |
37位 | 八幡浜漁港 | 愛媛県 | 186 |
38位 | 窪津漁港 | 高知県 | 183 |
39位 | 伊東漁港 | 静岡県 | 145 |
40位 | 千倉中央漁港 | 千葉県 | 144 |
41位 | 土佐清水漁港 | 高知県 | 127 |
42位 | 尾鷲漁港 | 三重県 | 119 |
43位 | 宇出津漁港 | 石川県 | 115 |
44位 | 石巻漁港 | 宮城県 | 1 |
45位 | 串本漁港 | 和歌山県 | 111 |
46位 | 金沢漁港 | 石川県 | 108 |
47位 | 和具漁港 | 三重県 | 87 |
48位 | 三崎漁港 | 神奈川県 | 73 |
49位 | 鳥取漁港 | 鳥取 | 71 |
50位 | 福江漁港 | 長崎県 | 60 |
※「水産物流通調査(2022年)漁港別品目別上場水揚量・卸売価格」(水産庁) (https://www.market.jafic.or.jp/)を加工して作成
地域ごとの特徴
- 九州地方: 長崎県をはじめ、佐賀県、鹿児島県、大分県、宮崎県など多くの九州地方の漁港が上位にランクインしていることから、この地域がアジの漁獲に非常に適していることがわかります。
- 中国地方: 鳥取県や島根県の漁港もランキングに含まれており、中国地方もアジ漁において一定の重要性を持っています。
漁獲量の分布
- トップ漁港とそれ以下の漁港の差: トップの松浦漁港(19,311トン)と2位の長崎漁港(18,767トン)の間には比較的小さな差がありますが、3位以下の漁港とは大きな差があります。3位の境漁港(12,347トン)や4位の唐津漁港(9,668トン)と比較しても顕著です。
- 中間層の漁港: 上位5位から10位までの漁港の漁獲量は比較的近い範囲に収まっており、5,000トンから10,000トンの範囲です。
- 下位漁港の多様性: ランキング下位(20位以下)には漁獲量が数百トンの漁港も多く含まれており、日本全国にわたる広範な漁港がアジの水揚げを行っています。