山形県鶴岡市、日本海の険しい断崖を背に負い、秘境感漂う静かな入り江に位置する「米子（よなご）漁港」。ここは、陸っぱりからのアジングやエギングはもちろん、近年ではカヤックフィッシングや遊漁船の「戦略的拠点」として、コアなアングラーから絶大な支持を受けているフィールドです。2025年には驚愕の「62cm真鯛」や「85cmシーバス」が報告され、その魚影の濃さは庄内エリアでも指折り。大漁祈願の聖地「善寳寺（ぜんぽうじ）」にほど近く、龍神様の加護を感じさせる豊かな海。2025年最新のティップラン爆釣ニュースから、知る人ぞ知る隠れ地磯ポイント、そして地元漁師が愛する「カマスの塩焼き」まで、圧倒的ボリュームで米子漁港の魅力を徹底解剖します。
米子漁港の基本スペック・施設情報
米子漁港は、山形県鶴岡市米子地区にある第1種漁港です。鶴岡市街地から車で約20分、三瀬と由良の間に位置するこの港は、大型の遊漁船「剛雄丸（ごうゆうまる）」などの基地でもあり、オフショア（船釣り）への玄関口としての役割も担っています。
| 漁港名 | 米子漁港（よなごぎょこう） |
|---|---|
| 漁港種類 | 第1種漁港（管理者：山形県） [1] |
| 所在地 | 山形県鶴岡市米子字地内 |
| 主なターゲット | マダイ、アオリイカ、シーバス、キジハタ、マゴチ、アジ、サヨリ、クロダイ |
| 駐車場 | あり（漁港内に駐車可能スペースあり。カヤックのエントリー者も多数） |
| トイレ | なし（近隣の由良地区や三瀬地区の公衆トイレ、コンビニを事前に利用推奨） |
| アクセス | 日本海東北自動車道「鶴岡西IC」より車で約15〜20分。国道7号から分岐 |
地形と潮回り：カヤックと遊漁船が愛する「激流の交差点」
米子漁港が爆発的な釣果を叩き出す最大の理由は、その「急深な海底地形」にあります。港のすぐ目の前から水深が10メートル以上に落ち込んでおり、外海からの潮が常に港周辺で複雑に渦巻いています。この潮通しの良さが、春には大型のマダイを接岸させ、秋にはアオリイカの巨大な群れを運び込みます。海底は砂地と岩礁帯が混在しており、カヤックフィッシングにおいては「10km漕いでも飽きない地形変化」がアングラーを魅了します。
また、米子周辺の海域は、日本海を北上する対馬暖流の分流がダイレクトにぶつかる位置にあります。このため、夏場には南方系のキジハタ（アコウ）やショゴ（カンの幼魚）などの活性も非常に高く、近年では秋田南部と同様に「高級魚が狙える堤防」としてその名を轟かせています。水質は驚くほどの透明度を保ち、ベイト（餌）となるアジやサヨリの動きが一目瞭然なため、マッチ・ザ・ベイトの釣りが成立しやすいのも大きな特徴です。
米子漁港・詳細ポイント攻略ガイド：2025年最新版
① メイン防波堤（赤灯）先端部：青物とクロダイの回廊
米子漁港のメインステージです。先端付近は潮目がはっきりと現れ、ショアジギングでの青物やシーバスの実績が圧倒的です。2025年12月9日の最新ニュースでは、早朝の時合いにアジとサヨリが連発し、賑わいを見せました。2025年10月には、夜間のアジングで25cmオーバーの良型が複数報告されています。先端部は足場が比較的安定していますが、潮の流れが速いため、重めのシンカーやジグ（20g〜40g）を用意することが肝要です。
② 米子漁港・船溜まり前（カヤック＆サビキ釣り）
カヤックフィッシングのエントリーポイントとしても有名なエリアです。2025年秋シーズン、ここから出船したカヤックアングラーが、沖の沈み根周りで65cmの巨大な真鯛をキャッチし、その後もキジハタやマゴチを数匹釣り上げる快挙を成し遂げました。足元付近でもサビキ釣りでアジやサバの釣果が安定しており、回遊がある時は初心者でも手軽に「魚の引き」を楽しめます。夜間は常夜灯が点灯し、メバリングの絶好のフィールドとなります。
③ 漁港周辺・隠れ地磯エリア（エキスパート向け）
米子漁港から続く岩礁帯は、根魚（ロックフィッシュ）の宝庫です。2025年9月12日のレポートでは、エギングの合間に根周りを探っていたアングラーが、16cm前後のアオリイカを短時間でキャッチしました。このエリアは根掛かりが激しいですが、それを恐れずに「ケイテック イージーシェイカー」などのワームで攻めることで、30cm級のアイナメやソイに出会える確率が上がります。滑り止めのスパイクシューズの着用を徹底してください。
龍神様と善寳寺の加護｜米子に刻まれた郷土史
米子漁港のあるこの土地は、古くから海の守護神への厚い信仰に支えられてきました。
龍王尊 善寳寺と釣り人の安全
漁港から車でわずか15分の場所にある「龍王尊 善寳寺（ぜんぽうじ）」は、海の守護神として全国の漁業関係者や釣り人から崇められています。2025年5月、深沼海水浴場での清掃活動に参加した後、善寳寺を参拝したアングラーが「大漁旗」とステッカーを購入し、その後の釣行でマダイ65cmという見事な釣果を得たエピソードは、地元釣り人の間で「龍神様のご加護」として語り継がれています。釣りの安全と大漁を願って、釣行前に立ち寄るのが米子通の定番スタイルです。
米子湊の舟運の記憶
かつての米子地区は、日本海を往来する北前船の寄港地としても機能していました。険しい地形の合間に位置するこの入り江は、船乗りたちにとって貴重な休息の場であり、地元の有力者が奉納した古い石碑や社は、往時の繁栄と海上の安全への切なる願いを今に伝えています。現在の近代的な漁港施設の中にも、歴史ある漁村の誇りが静かに息づいています。
