唐房漁港

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佐賀県唐津市、唐津市街地から西へ車で約10分。唐津湾の懐に抱かれた「唐房(とうぼう)漁港」は、かつて中世の日宋貿易において中国人が居留した「チャイナタウン(唐房)」を地名の由来に持つ、歴史深き海の玄関口です。唐房川の河口に位置し、汽水域と海水が混じり合うことで圧倒的な魚影の濃さを誇るこの港は、2025年11月に29kgもの巨大なヒラマサがキャッチされたことで全国のモンスターハンターから熱い視線を注がれています。唐津くんちの「鯱」を奉納する水主町の情熱、1983年の津波被害を乗り越えた防災の知恵、そして名物「唐房かまぼこ」の伝統まで。唐房漁港の全てを徹底解剖します。

唐房漁港の基本スペック・施設情報

唐房漁港は、佐賀県唐津市が管理する第1種漁港です。唐津湾の西端に位置し、唐房大橋がシンボルとなっています。港内は広く、足場も非常に良いため、ファミリーフィッシングから本格的なショアジギングまで、幅広い層に対応するマルチなフィールドです。

漁港名 唐房漁港(とうぼうぎょこう)
漁港種類 第1種漁港(管理者:唐津市)
所在地 佐賀県唐津市唐房
主なターゲット アジ、アオリイカ、シーバス、チヌ、サゴシ、ヒラマサ、カワハギ
駐車場 あり(港内に広いスペースあり。漁業車両の通行を最優先してください)
トイレ あり(漁港周辺に公衆トイレあり)
アクセス 西九州自動車道「唐津IC」より車で約15分。国道204号線経由。

地形と潮回り:唐房川が注ぐ「汽水の黄金比」

唐房漁港の最大の武器は、港のすぐ脇を流れる唐房川から供給される淡水の流入です。これにより、年間を通じてシーバス(スズキ)やチヌ(クロダイ)のエサとなるプランクトンや小魚が豊富に集まります。海底は砂地をメインに、防波堤周りに敷き詰められたテトラ帯や基礎石が複雑なカケアガリを形成しています。

2025-2026年の潮流データによれば、唐津湾を大きく回る「上げ潮」のタイミングで、外海からフレッシュな回遊魚が港の先端部へ頻繁に差してきます。特に唐房大橋の橋脚周りは強いカレント(潮流)が発生し、フィッシュイーターがベイトを追い詰める絶好のハンティンググラウンドとなっています。

唐房漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2026年最新版

① 西防波堤・先端エリア(大型青物&アオリイカ)

唐房漁港のハイライトポイント。2025年11月21日の最新記録では、近海を拠点とする遊漁船が驚愕の29kgのヒラマサをキャッチしたという情報があり、ショアからも一発大物の夢が広がっています。エギングでは春にキロオーバーが続出し、秋は新子の数釣りが楽しめます。2026年の注目ルアーは、フラッシングの強い「サリュー常磐誘惑ブルピン」など、メタルバイブ系が青物に有効です。

② 港内岸壁・中央エリア(ファミリー&アジング)

足場が非常に高く、車を近くに停められるためファミリーに最適。サビキ釣りでは、10cm〜15cmのアジが一年中安定して釣れています。2025年秋の釣況では、夕まずめから夜間にかけてアジの反応が良く、常夜灯周りでのアジングでは「ペケリング 2.5インチ」などを用いたスローな誘いが効果的です。

③ 唐房大橋・河口周辺(ランカーシーバス)

ルアーフィッシングの人気エリア。川の増水後や濁りが入ったタイミングがチャンスです。2025年春には80cmクラスのランカーシーバスもキャッチされており、ベイトであるコノシロやイナッコを模した「サイレントアサシン」などのミノーイングが2026年も主軸となります。

唐人房の記憶と鯨組「常安家」|歴史の波頭に立つ唐房

唐房の地名は、中世の国際色豊かな背景から生まれました。

地名の由来「チャイナタウン唐房」

平安時代から鎌倉時代にかけて、九州の海岸部には「唐房(トウボウ)」と呼ばれる中国人居留地が点在していました。永久四年(1116年)の史料にもその名が見え、当時の唐船の船頭たちが住む国際貿易の拠点であったことが伺えます。唐房の地は、かつて大陸との文化交流の窓口として賑わっていたのです。

鯨組「常安九右衛門」の繁栄

江戸時代、唐房は「鯨組」の出資者としても栄えました。安永〜寛政頃に事業を営んだ常安九右衛門は、神集島のイワシ漁や呼子小川島での捕鯨によって巨万の富を得て、大宰府天満宮に青銅製の鳥居を寄進するほどの財力を持ちました。この歴史的背景が、現在の唐房の豊かな水産文化へと繋がっています。

2025-2026年 唐房・唐津エリアの最新ニュース

  • 【2025年11月】驚愕の29kgヒラマサ: 唐房港拠点の「アクアファントム薫風」にてキャッチ。唐房周辺のポテンシャルの高さを改めて全国に知らしめました。
  • 【最新】唐津くんち150年祭: 2025年11月の曳山巡行では、水主町(かこまち)の「鯱」が市役所前で競り合いを見せ、150年祭を祝う熱気に包まれました。
  • 【2026年1月】阿部蒲鉾店「初売り福袋」: 唐房かまぼこの伝統を汲む高品質な製品が限定販売され、年明けから多くのグルメファンが港を訪れました。

施設情報と「唐房かまぼこ」極上味覚

唐房釣行を完璧にする、地元の美食ガイドです。

  • いかの活き造り 大和: 漁港から呼子方面へすぐ。海から直接ポンプで引き込んだ生け簀により、ストレスフリーで究極の鮮度を誇るイカを堪能できます。
  • 唐房かまぼこ(ふじ川蒲鉾店): 創業130年余。上質な白身魚のすり身を贅沢に使った「魚ロッケ(ぎょろっけ)」は、揚げたての香ばしさが堪らない唐房のソウルフードです。
  • うなぎ 竹屋: 唐津市街地の登録有形文化財で味わう鰻丼。140年以上の歴史を持つ老舗の味は、釣行帰りの最高の贅沢です。

安全設備とルール:有明海とは違う「玄界灘の洗礼」

  • 1983年日本海中部地震の教訓: 唐津沿岸でも津波が観測された歴史があります。日本海側の津波は到達が非常に速いため、地震後は船舶の確認よりもまず高台避難を優先してください。
  • ライフジャケットの完全着用: 唐房の西波止はテトラ帯が続いており、転落事故の危険があります。必ず浮力のある救命胴衣を着用しましょう。
  • サケ・マスの採捕制限: 2025-2026年も、佐賀県内での遊漁によるサケ・マスの採捕は厳しく制限されています。現地のルールを遵守しましょう。

唐房漁港を愛するアングラーの心得

中世の交易者が愛したこの歴史ある海を、次世代へ美しく引き継ぐために。

  • ゴミの完全回収: 唐房大橋の美しい景観を守るため、ゴミの放置は厳禁です。釣り場の清掃に協力し、来た時よりも美しくしましょう。
  • 漁師さんへの挨拶: 港は地元の皆様の大切な仕事場です。船の出入り時は速やかに竿を上げ、笑顔で挨拶を交わすマナーを持ちましょう。
  • 資源の保護: 30kg未満のクロマグロなど、規制対象魚種がヒットした場合は直ちにリリースしてください。豊かな海を共に守りましょう。
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