小浜漁港

スポンサーリンク

東京から南へ約140km、伊豆諸島の中でもひときわ神秘的な「利島(としま)」。その北西に位置する「小浜漁港(こはまぎょこう)」、別名・砂小浜(すなこはま)漁港は、断崖絶壁に囲まれたこの島において、釣り人が海へとアクセスできる数少ない聖域です。周囲をヤブツバキの原生林に守られ、黒潮の激流が足元を洗うこのフィールドは、まさに「絶海のフロンティア」。2024年11月の東京都における「まき餌(コマセ)」解禁を受け、2025年はこれまで攻略不能だった深場の巨大マダイやシマアジがターゲット圏内に浮上する「東京島嶼部コマセ釣り元年」を象徴する港となります 。かつて江戸時代に椿油を年貢として納めた歴史から、2025年最新のオールナイトフィッシング事情まで。圧倒的ボリュームで、小浜漁港の真髄を解き明かします。

小浜漁港の基本スペック・施設情報

小浜漁港は、利島村が管理する第1種漁港です 。定期船が接岸する「利島港」が東風に弱い際の避難港としても機能しますが、本来は小規模な地元漁師の拠点。しかしそのポテンシャルは、周辺海域の急峻な地形によって日本屈指の「ショア大物ポイント」へと変貌しています。

漁港名 小浜漁港(別名:砂小浜漁港)
漁港種類 第1種漁港(管理者:利島村)
所在地 東京都利島村小浜
主なターゲット マダイ、イサキ、カンパチ(ショゴ)、アオリイカ、メアジ、カサゴ
駐車場 あり(港内に数台分。漁業活動を最優先し、路駐厳禁)
トイレ あり(利島港周辺または村内の公共施設を利用推奨)
アクセス 利島港より車で約10分。徒歩の場合、村中心部より約30分。

地形と潮回り:水深60mへのドロップオフと黒潮の恩恵

小浜漁港が爆発的な魚影を誇る最大の理由は、その異常なまでの海底地形にあります。港の防波堤からわずか数十メートル先で、水深は一気に「60m弱」まで落ち込みます 。これは日本海溝の縮図とも言える地形で、深場に生息する巨大なマダイや、時にはキハダマグロの幼魚までが堤防の射程圏内に入り込むことを意味します。

2025年の最新海洋データによれば、黒潮の本流が利島をかすめるように流れるため、港内でも潮の動きは非常に速く、常に「フレッシュな海水」が供給されています。このため、12月末まで水温が20度前後で安定することもあり、冬場でも「ダイワ TGベイト 60g シルバーグロー」などのメタルジグを用いたショアジギングで、カンパチやハガツオの回遊を狙うことができます 。

小浜漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025年最新版

① 外防波堤・先端エリア(マダイ&シマアジ)

小浜で最も一発大物の期待値が高いエリアです。2025年、待望のコマセ釣りが解禁されたことで、攻略法が激変しました。「東京ルール」である「1人1日9kg、カゴサイズLまで(長さ23cm以下)」を厳守したカゴ釣りで、これまでルアーに反応しなかった水深40〜50mラインの回遊魚を浮かせることが可能になりました 。2025年最新の釣果報告では、4kgクラスのマダイや40cmオーバーのジャンボイサキが報告されています。

② 港内スロープ&テトラ周辺(アオリイカ&根魚)

砂地と溶岩帯が混じるため、アオリイカの絶好の産卵場となっています。2025年のトレンドルアーは「ヤマシタ エギ王K 3.5号 密林グリーン」。深場から差し込んでくる「レッドモンスター(アオリイカの大型)」を狙うには、ボトム付近でのロングステイが有効です。また、足元の穴釣りでは「エコギア 熟成アクア」シリーズを用いたアプローチで、30cm級のカサゴが安定してヒットします。

③ 常夜灯周りのライトゲーム(メアジ・ラッシュ)

小浜の夜は「メアジ」の独壇場です。2025年冬の記録では、2g程度のジグヘッドにアジングワームを付けたライトゲームで、30cmオーバーのメアジが入れ食いになる「メアジ・ラッシュ」が確認されています 。メアジはマアジと異なり引きが非常に強く、小規模な漁港ながらもスリリングなファイトが楽しめます。

椿油の年貢と縄文の記憶|「手付かずの自然」を守った島

小浜漁港を擁する利島の歴史は、資源の乏しさを知恵で乗り越えてきた島民の誇りの歴史です。

「椿油」を年貢として納めた江戸時代

利島は古くから水資源が乏しく、稲作が不可能でした。そのため、江戸時代には米の代わりに「椿油」を幕府へ年貢として納めていたという稀有な歴史を持ちます [1, 2]。現在も小浜漁港の背後には、国内トップクラスの生産量を誇るヤブツバキの森が広がっており、その椿油は今も島の経済を支える重要な輸出品です。小浜漁港は、この貴重な油を島外へ運び出すための重要な積出拠点でもありました。

縄文遺跡が物語る数千年の共生

漁港周辺からは縄文時代の土器片なども発見されており、数千年前から人々がこの急峻な島で海と共生してきた証となっています。利島村郷土資料館では、これらの出土品や椿の産業用具が展示されており、釣行の合間に島の歴史に触れることで、利島の海に対する敬意がより深まるはずです。

2025年 小浜漁港の最新ニュースとトピックス

  • 【2025年11月】待望の「オールナイトフィッシング」開催: 11月15日、利島の静かな夜に30名の精鋭アングラーが集結。夜釣り解禁イベントが行われ、大型タマンやシブダイの釣果に港が沸きました 。
  • 【2025年5月】「島じまん2025」での熱狂: 竹芝で開催された東京愛らんどフェアにて、利島太鼓の会「島花」が演舞を披露。小浜漁港を擁する利島の観光振興に大きく貢献しました 。
  • 【最新】2026年への予測: 黒潮大蛇行の継続により、2026年も冬場の高水温が予想されます。1月〜2月にかけての寒メジナならぬ「巨大尾長メジナ」の接岸が期待されています。

施設情報と漁師の宿「寺田屋」の絶品料理

  • 民宿 寺田屋: 漁港から徒歩圏内にある、釣り人御用達の宿。2025年4月より料金改定が行われましたが、漁師である主人が操船する「雄成丸」でのドルフィンスイムや船釣り体験は、今なお予約困難なほどの人気を誇ります 。
  • 利島産椿油の天ぷら: 宿で提供される、利島特産の椿油で揚げた明日葉の天ぷらは、サクサクとした食感と豊かな風味が絶品。釣りの後の疲れた体に、島のエネルギーをチャージしてくれます 。
  • 無線LAN(Wi-Fi)完備: 民宿内はWi-Fiが完備されており、最新の釣果情報をSNSでシェアする環境も整っています 。

安全設備とルール:絶海の島ならではの心得

  • 強い揺れを感じたら即避難: 伊豆諸島は常に地震と津波の脅威にさらされています。小浜漁港は標高が低いため、地震の際は即座に「高台の集落方向」へ避難してください 。
  • まき餌の後始末: 2025年の解禁により、堤防がコマセで汚れる事例が増えています。釣行後は必ず海水で洗い流し、ゴミはすべて持ち帰りましょう 。
  • 「1人1日9kg」の厳守: 東京都の新しい規則により、まき餌の使用量は1日9kgまでに制限されています。資源保護のため、必要最小限の使用を心がけましょう 。

利島の海を未来へ残すアングラーの心得

断崖に囲まれた利島の海は、一度壊れると再生が困難な繊細な生態系を持っています。

  • 漁師さんへの敬意: 漁港は仕事場です。笑顔の挨拶を交わし、作業中は適切な距離を保ちましょう。
  • 小型魚のリリース: 特に利島や八丈島では「30cm以下の特定魚種」のリリースを推奨する動きがあります。未来の巨大魚を育むため、優しく海へ返しましょう 。
  • ライフジャケットの常時着用: 小浜の海は潮の流れが速く、落水は死に直結します。必ず「桜マーク付」のライフジャケットを正しく着用しましょう。
タイトルとURLをコピーしました