青森県東部の太平洋岸、一級河川・奥入瀬川の河口に位置し、かつて南部藩の「東浜」としてイワシ漁で栄えたおいらせ町の「百石(ももいし)漁港」。ここは「自由の女神像」が夜の海を見守る独特の景観を持ち、古くはアイヌ語で「砂浜のある川口」を意味する歴史ある港町です。目前に広がる太平洋の激流と、奥入瀬の森が育む豊かなミネラルが混じり合うこの海は、釣り人にとっては「大型ヒラメ」や「クロダイ」が乱舞する一級の汽水フィールド。2025年には、ショアからのキャスティングで70cm級のヒラメや、奥入瀬川由来のシーバス(スズキ)の好釣果で沸き立っています。1968年の十勝沖地震を乗り越えたレジリエンスの記憶と、現代のアングラーを熱狂させる圧倒的な魚影。百石漁港の真髄を、余すことなく解き明かします。
百石漁港の基本スペック・施設情報
百石漁港は、おいらせ町が管理する第1種漁港です。奥入瀬川河口の北側に位置し、強固な導流堤と防波堤を備えています。主に地元の漁師による定置網漁や、高品質なウニ、アワビの採取拠点となっており、特に秋のサケ漁の時期には港中が活気に包まれます。国道338号線および国道45号線からのアクセスが抜群で、三沢市や八戸市からもほど近く、下北・東青エリアを繋ぐ釣行の要所となっています。
| 漁港名 | 百石漁港(ももいしぎょこう) |
|---|---|
| 漁港種類 | 第1種漁港(管理者:おいらせ町) |
| 所在地 | 青森県上北郡おいらせ町一川目地内 |
| 主なターゲット | ヒラメ、シーバス、クロダイ、アジ、サバ、サケ(河口規制注意)、根魚 |
| 駐車場 | あり(漁港周辺に公共スペースあり。漁業活動を最優先してください) |
| トイレ | あり(近隣の「いちかわめ児童公園」や観光施設に完備) |
| アクセス | 三沢十和田下田ICより車で約15分。国道338号線沿い。 |
地形と潮回り:奥入瀬の恵みが注ぐ「生命の合流点」
海底地形は、奥入瀬川から運ばれる土砂によって形成された広大な砂州と、急激に深くなる太平洋のドロップオフが隣接しています。この「淡水と海水の境界線」が、エサを探して回遊するシーバスやクロダイにとっての絶好のルートとなっています。2025年の潮流調査では、川からの流れが堤防に当たることで発生する強力な「ヨレ」にプランクトンが密集し、それを追うベイトフィッシュの密度が例年より高いことが確認されています [3]。
水深は堤防付近で4〜6m前後、導流堤の先端付近ではさらに深くなりますが、場所によっては急激に浅くなるカケアガリがあり、これがヒラメやマゴチにとっての最高の待ち伏せポイントとなっています。また、冬場は水温の低下が比較的緩やかで、12月後半までアジやサバの活性が維持される「ホットスポット」として機能するのが百石漁港の特徴です [13]。
百石漁港・詳細ポイント攻略ガイド:2025年最新版
① 北導流堤・先端エリア(モンスターヒラメ&シーバス)
百石で最も実績の高いメインステージです。2025年12月の最新レポートでは、ここでアジの泳がせ釣りやルアーでのボトム攻略により、70cmを超える「座布団級」のヒラメが複数キャッチされています 。川の流れを利用してシンキングペンシルをドリフトさせる釣法がシーバスにも有効で、夜間には80cmオーバーのランカーサイズの実績も報告されています。
② 港内物揚場・常夜灯周り(ライトゲーム&ファミリー)
足場が完璧に整備されており、初心者やファミリーに最適。2025年冬の動向では、サビキ釣りで15cm〜20cm前後のアジやサバが爆釣しました。夜間は常夜灯が点灯し、ベイトフィッシュを集めるため、軽量ワームを用いたアジングやメバリングで25cmオーバーの良型も期待でき、お土産確保には事欠きません 。
③ 港南側・サーフ隣接エリア(クロダイ&青物)
河口付近の砂地と波消しブロックが混在するエリア。2025年はクロダイの当たり年で、落とし込み釣りやウキ釣りで40cmオーバーの釣果が安定しています 。秋口にはワラサやカンパチの子(ショゴ)の回遊も見られ、40g前後のメタルジグを遠投してのキャスティングゲームも非常に有望なエリアです。
十勝沖地震の教訓と「自由の女神」が見守る海
百石漁港の背景には、自然の猛威を克服した歴史と、ユニークなシンボルの物語が刻まれています。
1968年十勝沖地震の記憶と再生
1968年(昭和43年)5月16日に発生した十勝沖地震では、おいらせ町(旧百石町)周辺も甚大な被害を受けました [14, 15]。津波による浸水深は2メートル以上に達し、多くの漁船や施設が流失しましたが、この震災を機に防潮堤の強靭化が進められ、現在の高度な防災機能を備えた漁港へと生まれ変わりました [16]。当時の記録は、住民の「即避難」という高い防災意識として今も継承されています [17]。
ニューヨークと同じ緯度の「自由の女神」
百石漁港近くの「いちかわめ児童公園」には、高さ約20メートルの自由の女神像がそびえ立っています。これは、おいらせ町がアメリカ・ニューヨークと同じ北緯40度40分に位置することにちなんで建立されたものです。夜間にはライトアップされ、太平洋を航行する船舶や釣り人たちの「陸の灯台」として、地域のシンボルとなっています。
2025年 百石漁港の最新ニュースとトピックス
2025年、おいらせ町では地域の魅力を発信するイベントが相次ぎました。
- 【2025年11月】おいらせ秋まつり: 11月初旬に開催。百石漁港で獲れたばかりの新鮮なホタテやサケが振る舞われ、多くの観光客やアングラーで賑わいました。
- 【最新】12月 ヒラメ好調継続: 年末、導流堤先端部において70cmのヒラメがキャッチされました。冬の対馬暖流の影響により、海水温が例年より高めに推移していることが好調の要因です 。
- 【話題】「自由の女神」広場の再整備: 2025年、港近くの展望公園がリニューアル。釣行の合間に家族でピクニックを楽しむことができる、絶好のリフレッシュポイントとなっています。
施設情報と「奥入瀬の恵み」を味わう周辺ランチ
百石での釣行でお腹が空いたら、おいらせ町ならではのグルメを楽しみましょう。
- 味の海翁(かいおう): 漁港から車で10分。地元の新鮮な魚介をふんだんに使った「海鮮丼」が絶品。2025年も、アングラーの空腹を満たす拠点として大人気です。
- カワヨグリーンユースホステル: グルメではありませんが、広大な牧場内にあり、釣行帰りに地元の牛乳やチーズを楽しめるスポットとして人気です。
- 奥入瀬川の特産品: 百石を管轄するエリアでは、サケの加工品や地元の野菜が並び、釣果が寂しかった時のお土産確保にも重宝します [18]。
安全設備とルール:河口の激流に潜むリスクの回避
百石漁港を安全に楽しむために、以下のルールを厳守しましょう。
- 河口の急流に注意: 奥入瀬川からの流れと太平洋の波がぶつかるエリアは、急な高波(三角波)が発生しやすく危険です。必ず股紐付きのライフジャケットを正しく着用してください [11]。
- 地震発生時は即避難: 十勝沖地震や東日本大震災の教訓を忘れず、強い揺れを感じたら道具を放置して即座に国道338号線側の高台へ避難してください [17, 19]。
- 資源保護の徹底: サケ・マスの採捕は2025年も青森県内全域で厳禁です [12]。地域のパトロール活動に従い、健全な釣行を心がけましょう。
